企業のInstagram運用 更新 2026.10.19

Instagramショッピング機能とは?企業の導入方法・条件とメリット

Instagramショッピング機能とは、投稿・リール・ストーリーズに写っている商品に「商品タグ」を付け、タップした人が商品名や価格を見て、自社のECサイトの商品ページへ進めるようにする機能です。日本では、Instagramのアプリの中で支払いまで済ませる仕組みはなく、購入は自社のECサイトで行います。導入には、自社のECサイトとそのドメインの認証、Metaの商品カタログが必要です。

この記事は2026年10月時点の情報です。

悩む子

投稿で商品を紹介しても、なかなか購入につながりません…。

ハビット

ECサイトがあるなら、商品タグで投稿から商品ページまでの道を短くできるよ。日本での使い方の条件から見ていこう!

この記事はこんな人にオススメ

  • 自社のECサイトがあり、Instagramの投稿から購入につなげたい企業の担当者
  • ショッピング機能が日本でどこまで使えるのかを知りたい方
  • 商品タグを導入する手順と条件を確かめたい方

この記事で分かること

  • 日本のInstagramショッピング機能でできること・できないこと
  • 企業が導入する5つのメリット(2026年6月からのクリエイター連携を含む)
  • 導入前に確かめる条件のチェック表
  • 商品カタログの作り方と、ショップの審査を申請するまでの流れ
  • 商品タグの成果を、Instagramと自社サイトのどこで見るか

Instagramショッピング機能とは?

コスメを入れた小さなショッピングカート

Instagramショッピング機能は、投稿の中の商品と、自社のECサイトの商品ページをつなぐ機能です。投稿を見た人が商品タグをタップすると、商品名や価格が表示され、そこから自社サイトの商品ページへ進めます。投稿を見たあとにECサイトを開いて商品を探し直す手間がなくなります。

以前の記事やネットの情報には「Instagramの中で購入できる」「ECサイトがなくても販売できる」と書かれているものがありますが、日本では当てはまりません。広告運用を手がけるキーワードマーケティング社の解説(2025年3月更新)では、アプリ内で支払う「チェックアウト」はアメリカだけで提供されていた機能で、日本では提供されていないとしています。日本で今できることを整理すると、次のとおりです。

項目日本での扱い(2026年10月時点)
投稿・リール・ストーリーズへの商品タグ付けられる(商品カタログに入っている商品だけ)
Instagramの中での支払いできない。購入と支払いは自社のECサイトで行う
ECサイトがない場合使えない。自社で所有するECサイトのドメインと、その認証が必要
ホーム画面の「ショップ」タブ2023年に外れた(報道による)
クリエイターによる自社商品のタグ付け2026年6月から、日本を含む22の国・地域でできる
GRLのフィード投稿。商品タグと「ショップを見る」ボタン

引用元:https://www.instagram.com/grl_official/

上の画像は、アパレルブランドGRLの公式アカウント(2026年10月時点でフォロワー約130万人)で、商品タグを開いたときの2025年2月の画面です。タグをタップすると商品名が出て、「ショップを見る」から商品ページへ進めます。今の投稿に商品タグが付いているかは、アプリで確かめてください。

Instagramは写真や動画が中心のSNSなので、見た目や使う場面で選ばれる商品と相性が良い機能です。たとえば、次のような業種です。

  • アパレル・ファッションブランド
  • コスメ・美容関連
  • 雑貨・インテリア
  • 食品・飲料(アルコールは掲載できません。導入方法のステップ①を参照)

アパレルでの商品タグの使い方は、次の記事で解説しています。

企業がInstagramショッピング機能を導入するメリット 5選

ハート付き通知の飾りを持ち、考える女性

メリットは、購入の場所が自社のECサイトであることを前提にすると、次の5つです。

投稿の中で商品情報を見せ、自社ECサイトの商品ページへ直接案内できる

商品タグがない投稿では、見た人は「プロフィールのリンクを開く → ECサイトのトップから商品を探す」という手順を踏む必要があります。商品タグがあれば、気になった商品をタップするだけで、商品名と価格を確かめ、その商品のページへ進めます。

見た人が迷わないよう、キャプションでも商品タグの場所を案内します。例「写真の中のバッグをタップすると、色違いの在庫が見られます」。

ビジュアル中心のSNSだからこそ、商品が魅力的に伝わる

デザインや使う場面が大事な商品は、静止画だけより動画を合わせたほうが魅力を伝えやすくなります。リールなら、商品を動かして見せたり、使う手順を順番に見せたりできます。

引用元:https://www.instagram.com/muji_global/

上の投稿は、無印良品のグローバルの公式アカウントのリール(2025年2月)で、整理収納アドバイザーとの共同投稿です。使う人の目線で、キッチンの収納を紹介しています。商品タグを付けるかどうかにかかわらず、「使っている場面」の映像は、静止画では伝わりにくい大きさや手ざわりを補えます。リールの作り方は、次の記事で解説しています。

クリエイターに自社の商品をタグ付けしてもらえる(2026年6月から)

Metaは2026年6月、日本を含む22の国・地域で、クリエイターがリールやフィードの投稿にアフィリエイトリンクや商品タグを付けられるようにすると発表しました。企業は、自社の商品カタログを公開して、クリエイターが自社の商品を探してタグ付けできるようにできます。

自社の投稿だけでなく、商品を紹介してくれるクリエイターの投稿からも、自社のECサイトへ人を案内できるということです。ショッピング機能のために作る商品カタログが、そのままクリエイターとの連携の土台になります。

クリエイターに商品の紹介を依頼する場合は、広告であることの表示(「PR」やタイアップ投稿のラベル)が必要です。お客様やクリエイターの投稿を自社の発信に生かす方法は、次の記事で解説しています。

購買導線を短くし、商品を探す手間を減らせる

ECサイトで買うまでには、「サイトを開く → 商品を探す → カートに入れる → 支払い」という手順があります。手順が多いほど、途中でやめる人が増えます。商品タグは、このうち「サイトを開いて商品を探す」までを省けます。

1つの投稿に複数の商品タグを付けられるので、コーディネートやセットで使う商品をまとめて案内できます。例「このスキンケアの3ステップで使った化粧水・美容液・クリーム」。ただし、支払いは自社サイトで行うので、商品ページからカート、支払いまでの手順が分かりにくいと、タップが増えても購入は増えません。商品タグを付ける前に、スマホで自社の商品ページを開き、支払いまでの画面を一度通しで確かめます。

インサイト(分析機能)を活用し、購入につながる投稿の傾向を分析できる

商品タグの成果は、Instagram側と自社サイト側の2か所で見ます。商品タグ単位の指標の名前は、公式の日本語の表記を確かめられなかったので、アプリの画面で確認してください。

見る場所見る数字分かること
Instagramの投稿のインサイト閲覧数、インタラクションどの投稿が見られ、反応されたか
Instagramのプロフィールのアクティビティウェブサイトのタップ数プロフィールから自社サイトへ進んだ回数
自社サイトの解析(Googleアナリティクスなど)Instagram経由の訪問数・購入数Instagramから来た人が実際に買ったか

自社サイト側でInstagram経由を分けて数えるには、プロフィールやストーリーズのリンクにUTMパラメータ(例:utm_source=instagram)を付けます。商品タグのリンク先にUTMパラメータを付けられるかは確認できなかったので、商品タグからの購入は、まずInstagram経由の購入全体の増減で見ます。目的ごとに見る数値と、UTMパラメータの付け方は1つ目の記事に、インサイトの見方は2つ目の記事にまとめています。

Instagramショッピング機能の導入方法

導入は「条件を確かめる → 商品カタログを作る → ショップの審査を申請する → 商品タグを付ける」の順に進めます。画面の名前は、アプリやMetaの管理画面の版で変わります。この記事では解説記事に出てくる表記を紹介しますが、操作するときは今の画面で確かめてください。

ステップ①:ショッピング機能の利用要件に適合するか確認

最初に、次の6つを満たしているかを確かめます。キーワードマーケティング社とSmash Balloonの解説で一致している条件です。

確かめること満たしていないときにやること
自社のECサイトがあるBASE・Shopifyなどで先にECサイトを作る
そのECサイトのドメインを自社で所有し、ドメイン認証ができる独自ドメインを取得し、Metaの管理画面の案内に沿ってドメイン認証をする
Instagramがプロアカウント(ビジネス)になっている設定から「プロアカウントに切り替える」(下の手順)
ショップの所在地が対象の国(日本は対象)―
形のある商品で、掲載できない商品に当たらないMetaの「コマースポリシー」で確かめる
Facebookページと連携しているFacebookページを作り、Instagramとつなぐ

掲載できない商品の例として、キーワードマーケティング社は、アルコール、医療・ヘルスケア製品、タバコ、武器、サブスクリプション・デジタル製品、求人などを挙げています。細かい条件はMetaの「コマースポリシー」で確かめてください。なお、2020年6月の公式の発表では、クリエイターアカウントも対象とされていましたが、今の扱いは確認できませんでした。

プロアカウント(ビジネス)への切り替え方

  1. プロフィール画面の右上のメニュー(≡)から設定を開く
  2. 「アカウントの種類とツール」から「プロアカウントに切り替える」を選ぶ(画面名はアプリの版で変わります)
  3. 当てはまるカテゴリと「ビジネス」を選び、設定を終える
「設定とアクティビティ」画面。アカウントの種類とツール
「プロアカウントに切り替える」を選ぶ画面
プロアカウント切り替え時のカテゴリ選択画面
ビジネスかクリエイターを選ぶ画面

画像は以前のアプリの表示です。切り替えたあとにインサイトが表示されないときの確かめ方は、メリットの章で紹介したインサイトの記事で解説しています。

ステップ②:Facebookと連携し、カタログを作成する

商品タグに出す商品は、Metaの「コマースマネージャ」で作る商品カタログに登録します。キーワードマーケティング社によると、手順は「Meta Business Suite > すべてのツール > コマース(コマースマネージャ)> ショップを作成」、商品の登録は「コマースマネージャ > 商品を追加 > 新しいカタログ」です。

商品をカタログに入れる方法は、主に次の3つです。商品の数と、使っているECサイトで選びます。

追加の方法向いている会社(例)
手動で1つずつ登録する商品の数が少ない会社
データフィード(商品の一覧のファイル)で登録する商品の数が多く、一覧を自社で管理している会社
ECプラットフォームと連携するBASE・Shopifyなどでネットショップを運営している会社

たとえばBASEは、「Instagram販売 App」でBASEの商品情報をFacebookのカタログに連携でき、承認後に投稿へ商品タグを付けられると報じられています(2020〜2022年の報道)。今のアプリの名前と手順は、BASEのヘルプで確かめてください。

カタログには、商品名・価格・商品ページのURL・画像を、ECサイトの表示と同じ内容で登録します。価格や在庫がECサイトとずれると、タップした人が商品ページで戸惑います。

ステップ③:Instagramでショップを開設する(審査を申請する)

カタログができたら、Instagramでショップの審査を申請します。申請の画面の場所は、解説記事によって書き方が違います。キーワードマーケティング社は「プロフェッショナルダッシュボード > ショップ > 審査を申請」、Smash Balloonは「設定 → ビジネス → ショッピング」と説明しています。今のアプリで確かめてください。

  1. Instagramのアプリで、ショッピングの設定(上の画面名を参考に)を開く
  2. ステップ②で作ったカタログを選ぶ
  3. 審査を申請し、結果を待つ

審査にかかる期間の公式の目安は、確認できませんでした。キャンペーンの開始日などに合わせて使いたい場合は、余裕を持って申請します。

ステップ④:投稿・リールに商品タグを付ける

審査が通ったら、投稿を作るときに、写真や動画の中の商品にカタログの商品をタグ付けします。最初の数本は、次の手順で効果を確かめます。

  1. 売れ筋の商品を1つ選び、使う場面が分かる写真かリールに商品タグを付ける
  2. キャプションの最後に、タグの場所を案内する1文を入れる(例:「画面の商品をタップすると、サイズと価格が見られます」)
  3. 4週間後に、Instagram経由の訪問数と購入数を、商品タグを付ける前の4週間と比べる

これまで累計500件以上のアカウント運用を支援してきた株式会社ハッシュタグでは、商品タグを付ける前に、プロフィールのリンクから商品ページ、支払いまでの流れをスマホで確かめ、つまずく画面を直してから投稿を始める順番をおすすめしています。投稿側をいくら工夫しても、自社サイトで止まってしまえば購入にはつながらないためです。

商品を広告で広く届けたい場合は、次の記事で広告の始め方を解説しています。

よくある質問

Instagramショッピング機能で、アプリの中で購入できますか?

日本ではできません。商品タグをタップした人は、商品名と価格を見たあと、自社のECサイトの商品ページへ進み、そこで購入と支払いをします。アプリ内で支払う機能は、日本では提供されていません。

ECサイトがなくても、ショッピング機能は使えますか?

使えません。商品タグは自社のECサイトの商品ページへ案内する仕組みなので、自社で所有するECサイトのドメインと、そのドメインの認証が必要です。ECサイトがない場合は、BASEやShopifyなどで先にネットショップを作ります。

ホーム画面の「ショップ」タブが見当たりません。

ホーム画面の「ショップ」タブは、2023年に外れました。商品タグの機能は今も使えます。プロフィールでショップがどう表示されるかは、アプリの版で変わるので、自社のアカウントで確かめてください。

ショップの審査には、どれくらいかかりますか?

審査期間の公式の目安は示されていません。キャンペーンの開始日などに合わせて使う場合は、余裕を持って申請してください。審査の前に、ドメイン認証と商品カタログの登録を済ませておきます。

まとめ

日本のInstagramショッピング機能は、投稿の商品に商品タグを付け、自社のECサイトの商品ページへ案内する機能です。アプリの中で支払う仕組みはなく、自社のECサイト、ドメインの認証、Metaの商品カタログが前提になります。2026年6月からは、クリエイターに自社の商品をタグ付けしてもらうこともできます。

導入の前に、条件のチェック表で6つを確かめ、自社の商品ページから支払いまでの流れを整えてから商品タグを付けてください。

ショッピング機能を使った投稿の設計や、自社サイトまでの流れの整え方で迷ったときは、株式会社ハッシュタグでもご相談を受け付けています。

参考にした情報(2026年10月18日に確認。公式=Meta・Google・行政機関の情報、報道=ニュースサイトの記事、解説記事=広告・SNS運用の会社などの記事、企業の実例=公式アカウントの表示)

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