InstagramのUGC(ユーザー生成コンテンツ)とは、企業ではなく一般のユーザーが自分で作って投稿した写真・動画・口コミのことです。商品の感想の投稿、企業の公式アカウントをタグ付けした投稿、ブランド専用のハッシュタグを付けた投稿などが当たります。企業が紹介するときは、投稿した本人の許可を取り、公式の「再投稿」機能やストーリーズでのシェアを使います。
この記事は2026年10月時点の情報です。
悩む子お客様が投稿してくれた写真、うちのアカウントで紹介してもいいんでしょうか?
ハビット本人の許可を取ってからなら紹介できるよ。許可の取り方と、UGCを増やす方法を順番に見ていこう!
この記事はこんな人にオススメ
- Instagramを活用して自社のブランド認知度を高めたい企業担当者
- UGC(ユーザー生成コンテンツ)の活用方法を知りたいマーケティング担当者
- Instagramの投稿を増やしたいが、コンテンツを作り続けるのが難しい人
この記事で分かること
- UGCの意味と、企業の公式投稿との違い
- UGCが購入の参考にされている調査の数字
- ブランド専用のハッシュタグの決め方と、企業の呼びかけ文の実例
- UGCを紹介する前の許可の取り方(依頼文の例つき)
- 公式の「再投稿」機能など、紹介の方法の違い
InstagramのUGCとは?

UGCは「User Generated Content」の略で、企業ではなく一般のユーザーが自分から投稿した写真や動画、口コミを指します。Instagramでは、次のような投稿がUGCに当たります。
- 購入した商品の使い心地を書いたレビュー
- レストランやカフェで撮った料理の写真
- イベントや店舗での体験の投稿
- ブランドの公式ハッシュタグを付けた投稿
UGCと企業の公式投稿の違い
企業の公式投稿とUGCは、作る人と伝わり方が違います。違いを並べると次のとおりです。
| 企業の公式投稿 | UGC | |
|---|---|---|
| 作る人 | 企業 | 一般のユーザー |
| 伝えられること | 商品の特長、ブランドの考え、正確な情報 | 実際に使った感想、生活の中での使われ方 |
| 見る人の受け止め方 | 企業からの宣伝として見られやすい | 同じ立場の人の声として参考にされやすい |
| 企業が使うときの条件 | 自由に使える | 投稿した本人の許可が必要 |
どちらが良いかではなく、役割が違います。企業の投稿で正確な情報を伝え、UGCで「実際に使った人の声」を添えると、両方の弱いところを補えます。
企業が活用できるUGCの具体例

商品レビュー・口コミ投稿
購入した商品の感想を書いた投稿です。コスメ、アパレル、家電など、実際に使った感想は、同じ商品を検討している人の参考になります。
タグ付き投稿・メンション投稿
企業の公式アカウントをタグ付けしたり、@で名前を入れたりした投稿です。企業側が見つけやすく、紹介の候補にしやすいUGCです。
使用シーンを紹介する投稿
「この商品をこうやって使っています」という使い方の投稿です。企業が想定していなかった使い方が見つかり、次の投稿のネタになることもあります。
ブランド専用ハッシュタグを活用した投稿
企業が決めたハッシュタグを付けた投稿です。例えばコスメブランドなら「#ブランド名メイク」、住宅メーカーなら「#ブランド名の家」のように、同じタグで投稿が集まるので、企業もユーザーもまとめて見られます。
企業がInstagramのUGCを活用するメリット

UGCを活用するメリットは、信頼される、知ってもらえる、フォロワーとの関係が深まる、投稿づくりの負担が減る、の4つです。
信頼性の向上
UGCは、買うかどうかを決める材料として使われています。TaTap社の調査(2026年6月、全国の20〜50代でネット通販を使ったことがある1,000名が対象)によると、結果は次のとおりです。
- UGCを見て購入したことがある:83.6%
- 企業の広告よりもUGCを信頼する:62.8%
- 購入の決め手になったのは「実際の使用写真」:59.9%
- UGCを見る場所は「Instagram」:71.1%
これはSNS支援の会社による自社調査ですが、ホットリンク社の調査(2026年版)でも、口コミを参考に購入した経験がある人は85.9%で、方向は一致しています。企業の投稿だけでは伝えにくい「実際に使ってどうだったか」を、UGCが補っているということです。
ブランドの認知度アップ

ユーザーが商品を投稿すると、その人のフォロワーの目にも自社の商品が入ります。広告を出さなくても、企業のアカウントをまだ知らない人に知ってもらうきっかけになります。
さらに、企業がそのUGCを公式の「再投稿」機能で共有すると、再投稿した投稿は企業のフォロワーにもおすすめされる可能性があります(Instagramの公式の説明)。ユーザーの投稿と企業のアカウントの両方から、商品が知られていく流れができます。
エンゲージメントの向上
企業がUGCを紹介したり、コメントに返信したりすると、投稿した人は「自分の投稿を見てくれている」と感じます。こうしたやり取りを重ねるほど、フォロワーはブランドに愛着を持ち、ファンになっていきます。
返信は、相手の投稿やコメントの中身に1つ触れて返します。例えばタグ付けしてくれた投稿なら、「朝のコーデに合わせてくださって嬉しいです!」のように、写っている使い方に触れます。返信の例文とDMの返し方は、次の記事で解説しています。
コンテンツ制作の負担軽減
企業のアカウントは新しい投稿を作り続ける必要があり、ネタに困ることも多くあります。UGCを紹介する投稿があれば、すべてをゼロから作らずに済みます。
ただし、紹介の仕方には注意が必要です。Instagramは2026年4月30日から、オリジナルのコンテンツを優先する方針を取っています。他人の投稿に透かしや枠、クレジットだけを付けて自社のアカウントで投稿し直すと、オリジナルではない投稿として扱われます。そうした投稿が中心のアカウントは、おすすめの対象から外れることがあります。UGCを紹介するときは、自社のフィードに載せ直すより、公式の「再投稿」機能やストーリーズでのシェアを使ってください。ネタ切れの対策は、次の記事にまとめています。
企業がUGCを増やすための具体的な方法

UGCは、待っているだけではなかなか増えません。投稿したくなるきっかけを作り、投稿の場所(ハッシュタグ)を決め、投稿してくれた人を紹介する、という順番で整えます。
ユーザーが投稿したくなる仕組みを作る
投稿のきっかけになる仕掛けの例は、次の3つです。
- 写真に撮りたくなる商品やパッケージ:開ける瞬間を撮りたくなる箱、季節限定の色など
- 体験できる場:ポップアップストアや試食会など、その場で撮って投稿したくなるイベント
- プレゼントキャンペーン:応募の方法を決めて、参加を呼びかける
引用元:https://www.instagram.com/toraku_kobesweets/
上は、トーラクが2025年に実施した、商品を使った写真やリールをハッシュタグ付きで募る投稿コンテストの例です(応募は終了しています)。このように投稿を応募の条件にする企画は、景品表示法の一般懸賞の扱いになることがあります。
キャンペーンで気をつけたいのは、応募の条件です。フォローやいいね!だけで応募できる形なら、通常は景品表示法の一般懸賞の規制の対象になりません。一方、商品の写真や使った感想の投稿を応募の条件にすると、一般懸賞として景品の金額に上限がかかります(消費者庁のQ&A)。投稿の文言まで企業が指定すると、広告(ステルスマーケティングの規制)として扱われる可能性もあります。また、当選を装った偽アカウントのDMが出回ることがあるため、トーラク(2026年10月時点でフォロワー約2.7万人)のように、自己紹介に「偽アカウントが確認されています」と注意を書いておく企業もあります。応募の条件と規約の作り方は、次の記事で詳しく解説しています。
ブランド専用のハッシュタグを設定する

ブランド専用のハッシュタグを決めると、UGCが集まる場所ができます。名前の決め方は次の3つです。
- 短く、ひと目で読める(長いと打ち間違えや付け忘れが増える)
- ブランド名や商品名を入れる(他の言葉の投稿と混ざらない)
- 投稿してほしい中身が分かる言葉にする(例:「#ブランド名の家」なら家の写真が集まる)
ハッシュタグは1つの投稿に5個までしか付けられません。ユーザーに付けてもらうタグは1つに絞ります。決めたタグは、プロフィールの自己紹介に書いて呼びかけます。企業の実例は次のとおりです(2026年10月18日に確認した自己紹介の表示)。
| 企業 | 自己紹介での呼びかけ | ポイント |
|---|---|---|
| 永谷園 | 「ぜひ#永谷園 をつけて投稿してください」「素敵なアレンジレシピお待ちしています」 | タグと、投稿してほしい中身(アレンジレシピ)を両方書いている |
| ヘーベルハウス | 「#ヘーベリアンライフ #ヘーベルハウス の投稿はシェアさせていただく場合がございます!」 | タグを付けると紹介される可能性があると伝えている |
| BESS | 「#bessの家 ではBESSユーザーのリアルな暮らしが…」 | タグの先で何が見られるかを伝えている |
公式アカウント自身もそのタグを使い、タグの付いた投稿を紹介していくと、タグが定着しやすくなります。なお、「シェアさせていただく場合があります」と書いておくだけでは、広告や自社サイトでの利用の許可にはなりません。紹介する前の許可の取り方は、次の見出しで説明します。
投稿されたUGCを再投稿・紹介する
投稿したUGCが公式アカウントに取り上げられると、ユーザーには「自分も投稿して紹介されたい」という動機が生まれます。紹介は、許可を取る、紹介の方法を選ぶ、の順に進めます。
紹介する前に、投稿した本人から許可を取る
許可は、投稿した本人からDMなどで取ります。写真に別の人が写っている場合、その人の肖像権までは投稿者が許可できないので、写っている人の同意も確かめます。S.Line社によると、依頼文に入れておく項目は次の5つです。
- 使う場所(どの公式アカウントで使うか、広告に使うかどうか)
- 使う期間と、取り下げてほしいときの連絡先
- クレジット(投稿者の名前)の載せ方
- 加工の有無(トリミング・文字入れ・色の調整)
- ほかの人が写っている場合、その人の同意を得ているか
依頼文の例:「◯◯の公式アカウントを運営している担当の△△です。ご投稿いただいた写真を、当社のInstagram公式アカウントのストーリーズで、お名前(@アカウント名)を添えてご紹介させていただけないでしょうか。写真の加工はせず、広告には使用しません。掲載後に取り下げをご希望の場合は、このDMでご連絡ください。写真にほかの方が写っている場合は、その方のご了承も得ていただけますと幸いです。」
「素敵なお写真なので使わせてください」だけでは、どこにどう使うかの想定がずれてしまいます。許可をもらったら、依頼と承諾のやり取りを全文そのまま保管します。
紹介の方法を選ぶ
Instagramには、2025年8月7日から日本でも公式の「再投稿」機能があります。公開アカウントのリールやフィード投稿を、メモを添えて共有でき、再投稿した投稿はプロフィールの専用のタブにまとまります。紹介の方法ごとの違いは次のとおりです。
| 紹介の方法 | 特徴 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 公式の「再投稿」機能 | 元の投稿をそのまま共有。メモを添えられる。自社のフォロワーにもおすすめされる可能性がある | 商品を使った感想や、使い方の投稿の紹介 |
| ストーリーズでシェア | 24時間で消える。気軽に何件も紹介できる | 届いた投稿をこまめに紹介する |
| ハイライトにまとめる | ストーリーズでシェアしたものをプロフィールに残せる | 「お客様の声」などのテーマで並べて見せる |
| 自社フィードに載せ直す | オリジナルではない投稿として扱われることがある | 基本は避ける。使うなら自社で撮り直した投稿と組み合わせる |
公式の再投稿機能で共有できることは、広告や自社サイトで写真を使う許可とは別です。二次利用するときは、上の依頼文で使う場所を伝え、改めて許可を取ります。

引用元:https://www.instagram.com/nagatanien_jp/
上は、永谷園の公式アカウント(2026年10月時点でフォロワー約11万人)が、ストーリーズで「投稿していただいた皆さまのお写真をご紹介」として、ユーザーのアレンジ料理をアカウント名つきで紹介している例です(2025年3月の表示)。料理ごとに投稿者のアカウント名を添え、誰の投稿かが分かるようにしています。
500件以上のアカウント運用を手伝ってきた株式会社ハッシュタグの経験から、UGCを紹介する企業には、最初に依頼文の型と、許可のやり取りを保管する場所を決めておくことをおすすめしています。ここが決まっていれば、担当者が替わっても同じ手順で紹介を続けられます。
フォロワーと積極的に交流する

UGCを投稿してくれるのは、ブランドに好意を持っている人です。普段からやり取りしている企業ほど、投稿のときに名前を思い出してもらえます。具体的な方法は次のとおりです。
- コメントに返信する(相手のコメントに1つ触れて返す)
- ストーリーズのアンケートで好みを聞く。例「次の限定色はAとBどっち?」
- ストーリーズの質問スタンプで質問を集め、答える
- インスタライブで、新商品の使い方を見せながら質問に答える
フォロワーとのやり取りを増やす方法は、次の記事で詳しく解説しています。
よくある質問
- UGCとは何ですか?
-
UGCとは、企業ではなく一般のユーザーが自分で作って投稿した写真・動画・口コミのことです。User Generated Contentの略で、ユーザー生成コンテンツとも呼びます。Instagramでは、商品の感想の投稿や、公式アカウントをタグ付けした投稿などが当たります。
- お客様の投稿を、許可なく公式アカウントで紹介してもよいですか?
-
紹介する前に、投稿した本人から許可を取ってください。使う場所・期間・クレジットの載せ方・加工の有無を伝え、写っている別の人の同意も確かめます。やり取りは全文保管しておきます。
- 「#ブランド名 の投稿はシェアする場合があります」と書いておけば、広告に使えますか?
-
使えません。その一文や公式の再投稿機能で共有できることは、広告や自社サイトで写真を使う許可にはなりません。二次利用するときは、使う場所を伝えて改めて本人の許可を取ります。
- UGCを自社のフィードに投稿し直してもよいですか?
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自社のフィードに投稿し直すのは避けてください。2026年4月30日から、他人の投稿にクレジットなどを付けて投稿し直したものは、オリジナルではない投稿として扱われます。許可を取ったうえで、公式の「再投稿」機能やストーリーズでのシェアを使います。
- UGCを増やすためにプレゼントキャンペーンをしてもよいですか?
-
できますが、応募の条件に注意します。フォローやいいね!だけなら通常は一般懸賞の規制の対象外ですが、商品の写真や感想の投稿を条件にすると、景品の金額に上限がかかります。
まとめ
InstagramのUGCは、一般のユーザーが自分で投稿した写真・動画・口コミです。TaTap社の調査では83.6%が「UGCを見て購入した経験がある」と答えており、企業の投稿だけでは伝えにくい実際の声を補えます。UGCを増やして活用する手順は次の4つです。
- 投稿したくなる商品・場・キャンペーンを用意する(キャンペーンは応募の条件に注意)
- ブランド専用のハッシュタグを1つ決め、自己紹介で呼びかける
- 紹介する前に、投稿した本人から許可を取り、やり取りを保管する
- 公式の「再投稿」機能やストーリーズで、投稿者の名前を添えて紹介する
UGCの集め方や、許可の取り方の手順づくりで迷ったときは、株式会社ハッシュタグでもご相談を受け付けています。
参考にした情報(2026年10月18日に確認。公式=Instagram・Metaの運営元や公的機関の情報、報道=ニュースサイトの記事、解説記事・調査=SNS運用の会社などの記事、企業の実例=公式アカウントの表示)
- Meta公式ニュース(2025年8月7日、日本での「再投稿」機能の提供開始)(公式)
- Instagram クリエイター向けブログ(2026年4月30日、オリジナルの投稿を優先)(公式)
- 消費者庁「景品に関するQ&A」(Q18〜20、SNSの投稿を応募条件にするキャンペーン)(公式)
- 消費者庁「ステルスマーケティングに関するQ&A」(公式)
- TaTap(2026年6月24日公開、UGCに関する調査)(調査)
- commercepick(ホットリンク社の調査 2026年版、クチコミを参考にした購入経験)(報道)
- S.Line(2026年9月公開・9月更新、UGCの使用許諾の依頼項目と保管)(解説記事)
- 永谷園/トーラク/ヘーベルハウス/BESS の公式Instagram(企業の実例)








