企業のInstagram運用 更新 2026.10.18

企業がインスタグラムを始めるべき理由|メリット5つ・デメリット3つと向いている業種

企業がインスタグラムを始める理由は、広告費をかけなくても新しいお客様に投稿を届けられ、その反応を数字で確かめながら改善できることです。一方で、投稿を作り続ける手間と、成果が出るまでの時間はかかります。向いているのは、商品や使う場面を写真・動画で見せられる業種で、BtoB企業も投稿の種類を選べば使えます。

この記事は2026年10月時点の情報です。

悩む子

うちの会社もインスタを始めるべきでしょうか?手間に見合うのか心配です…。

ハビット

メリットとデメリット、向いている業種を順番に見ていけば、自社で始めるかどうか決められるよ!

この記事はこんな人にオススメ

  • インスタグラムを取り入れるか悩んでいる企業
  • インスタを始めるメリットとデメリットを知りたい方
  • 自社の業種でインスタグラムを活用できるか心配な企業

この記事で分かること

  • 企業がインスタグラムを活用する4つの理由と、利用者数の数字の正しい読み方
  • インサイトで見る数字と、その数字で何を判断するか
  • メリット5つ・デメリット3つと、少人数で投稿を続ける進め方
  • インスタグラム運用が向いている業種と、企業アカウントの実例
  • BtoB企業が投稿できる内容の例

先に、この記事で扱うメリットとデメリットを一覧にします。

区分内容向き合い方
メリット1無料で始められるまずは広告なしで投稿し、反応を見てから広告を足す
メリット2フォロワー以外にも届く機会があるフォロワーが少ないうちから、新しい人に向けた投稿を作る
メリット3投稿から商品ページへ案内できる商品タグやリンクで、見た人の次の行動を1つ用意する
メリット4フィード・リール・ストーリーズを使い分けられる形式ごとに役割を決める
メリット5炎上が広がりにくいとされるスクリーンショットで他のSNSに広がることは前提にする
デメリット1投稿を作り続ける手間投稿の柱とカレンダーを先に決める
デメリット2フォロワーが増えるまで時間がかかる3か月ほどは数字を記録しながら続ける前提で始める
デメリット3表示の仕組みや機能が変わる公式の発表とインサイトの数字で確かめる

企業がインスタグラムを活用するべき理由

理由は4つあります。届けたい相手に合わせて発信できること、見た目で商品の魅力を伝えられること、お客様とやり取りできること、そして結果を数字で確かめられることです。

幅広いターゲット層へのリーチが可能

ハート付き通知の飾りを持ち、考える女性

インスタグラムの国内の月間アクティブアカウント数は、2019年3月時点で3,300万です(公式発表)。これ以降、国内の数字は公式には発表されていません。世界では、Facebook Japanが2025年10月に「月30億人」と説明しています(報道による)。古い記事で見かける「国内3,300万人以上」は、2019年の数字だと分かったうえで読んでください。

利用者が多いことよりも大事なのは、届けたい相手に合わせて投稿の中身を変えられることです。例えば、同じ化粧品でも「乾燥肌で悩む30代」に向けるなら使い方の解説、「贈り物を探している人」に向けるならパッケージや贈る場面の写真、というように切り口を変えます。

なお、ハッシュタグを多く付けても届く範囲は増えません。ハッシュタグは投稿の内容を伝える目印で、付けられるのは1投稿5個までです。地域や興味関心で届ける相手を絞りたいときは、広告を使います。

視覚的なアピール力でブランド価値を高められる

インスタグラムは写真や動画が中心なので、文章だけでは伝わりにくい商品の質感や、ブランドの世界観を見せられます。例えば、アパレルなら着たときのシルエット、飲食なら料理の湯気や断面、住宅なら朝の光が入るリビングなどです。見た人が「実際に手に取ってみたい」「訪れてみたい」と思う場面を選んで撮ります。

双方向コミュニケーションで顧客との関係を強化

コメント、DM、ストーリーズのアンケートや質問を使うと、お客様と直接やり取りできます。例えば、ストーリーズで「次の新商品はAとBどっち?」と聞けば、ボタンを押すだけで答えてもらえます。返信を続けると、一度買った人が次も選んでくれる関係につながります。

成果測定がしやすく、改善が可能

ノートパソコンの画面に円グラフと棒グラフが表示された様子

アカウントをプロアカウント(ビジネスまたはクリエイター)に切り替えると、無料のインサイトで投稿の結果を数字で見られます。入口はプロフィールの「プロフェッショナルダッシュボード」で、期間は過去90日までさかのぼれます。

今のインサイトで中心になる数字は「閲覧数」「閲覧者」「インタラクション」の3つです。2024年11月に、それまでの「インプレッション」は「閲覧数」に置き換わりました。見る数字と、その数字で判断することは次のとおりです。

知りたいこと見る数字判断の例
投稿がどれだけ見られたか閲覧数同じ形式の投稿どうしで比べ、多かったテーマを増やす
何人に届いたか閲覧者閲覧数と比べ、同じ人が何度も見ているかを読む
反応があったかインタラクション(いいね!・コメント・保存・シェアなど)保存が多い投稿は、見返したい情報として届いている
新しい人に届いたか閲覧数のうちフォロワーとフォロワー以外の割合フォロワー以外が多い投稿の形式や切り口を次に生かす
いつ投稿するかフォロワーが最もアクティブな時間帯(フォロワー100人以上で表示)多い時間帯を2つ選び、時間だけ変えて比べる
フォロワー数の推移と上位地域を示すインサイト画面

上の画像は、フォロワー数の増減と、フォロワーが多い地域を示す画面の例です(2024年11月の表示)。数字は1本ずつ見るより、直近の投稿を並べて比べるほうが、次に何を変えるかが決まります。

インスタグラムのメリット 5選

メリット1:無料で始められるコストパフォーマンス

眼鏡と紅茶とノートパソコンが置かれた机の上

アカウントの開設、投稿、インサイトの利用に費用はかかりません。必要なのは、撮影と投稿づくりにかける社内の時間です。広告を出す場合も少額から予算を決められるので、まず広告なしで投稿を続け、反応の良かった投稿に広告費を足す、という順番で始められます。

メリット2:フォロワー以外にも届き、認知拡大できる

インスタグラムは、フォロワー数にかかわらず、投稿が新しい人に届く機会があると公式に説明しています(クリエイター向けの公式ブログ、2025年1月)。リールや発見タブで、まだ自社を知らない人に投稿が表示されることがあります。

新しい人に届けるには、自社を知らない人が見ても分かる投稿にします。例えば「当店の新メニューです」ではなく「仕事帰りに15分で食べられる、野菜たっぷりの定食」のように、見た人にとっての得を1枚目に書きます。フォロワー以外に届いたかは、インサイトのフォロワー以外の割合で確かめます。

メリット3:商品タグやリンクで売上につなげる

投稿に商品タグを付けると、見た人が商品の情報を確かめ、購入ページへ進めます。見つけてから買うまでの手順が短くなるのが利点です。ただし、ホーム画面にあった「ショップ」タブは2023年になくなりました(報道による)。商品タグは今も使えます。2026年6月からは日本でも、クリエイターが投稿にアフィリエイトリンクや商品タグを付けられるようになり、企業は商品のカタログを公開できるようになりました。

チャールズ&キースのショップリンク付きストーリーズ

引用元:https://www.instagram.com/charleskeith_jp/

上は、CHARLES & KEITH JAPANの公式アカウント(2026年10月時点でフォロワー約26万人)のストーリーズで、自社サイトへのリンクを付けて商品を紹介している例です(以前の表示)。商品タグでもリンクでも、1本の投稿で案内する行き先は1つに絞ります。

メリット4:ストーリーズ・リールによる多彩なコンテンツ発信

スマホを三脚に立てて撮影する女性

インスタグラムには、フィード投稿・リール・ストーリーズの3つの形式があり、役割を分けて使えます。

  • フィード投稿:あとから見返したい情報を残す。例「失敗しない◯◯の選び方3つ」
  • リール:短い動画で、まだ自社を知らない人に見てもらう。例「開店前の仕込みを30秒で」
  • ストーリーズ:24時間で消える投稿で、今日の入荷やお知らせ、アンケートでのやり取りに使う

形式ごとに役割が決まっていると、「今日は何を出すか」で迷う時間が減ります。リールの企業での使い方は、次の記事で解説しています。

メリット5:他のSNSに比べて炎上が広がりにくいとされる

ハートやギフトに囲まれたInstagram投稿枠の3Dイラスト

インスタグラムは、Xのリポストのような拡散の機能が弱いため、炎上が広がりにくいとされてきました。2025年8月に公式の「再投稿」機能が加わったので、今後は変わる可能性があります。ただし、SNSごとの炎上のしやすさを比べた公的なデータは見つかっていません。「炎上しない」とは言えないので、メリットとしては控えめに考えてください。

注意したいのは、インスタグラムの投稿のスクリーンショットが、拡散の強い他のSNSで広がる流れです。投稿前に「この写真や言葉が、文脈なしで切り取られても問題ないか」を担当者以外の1人が確かめる手順を入れておくと、防げる失敗が増えます。炎上したときの対応の順番は、次の記事にまとめています。

インスタグラムのデメリット 3選

デメリット1:継続的なコンテンツ作成の負担

写真や動画の撮影、文章づくり、投稿後の数字の確認には、毎週まとまった時間がかかります。専任の担当者がいない小さな会社ほど、ほかの業務に押されて投稿が止まりがちです。少人数で続けるには、その都度考えるのをやめ、先に枠を決めてから埋める進め方にします。手順は次のとおりです。

  1. 投稿の柱(テーマ)を3〜5個決める。例:商品の使い方/お客様の声/よくある質問への答え/スタッフと制作の裏側
  2. 月のテーマを決め、週ごと、日付ごとの順に落とし込む
  3. カレンダーには、まず社内の決まった予定(新商品の発売・キャンペーン・セミナーなど)を入れ、次に社外の記念日や季節の行事を書き出し、最後に両方を掛け合わせる
  4. 翌月は前月のカレンダーを複製し、テーマだけ差し替える

柱を先に決める考え方は、コムニコ社とS.Line社の解説で共通しています。手順の細かい部分は、S.Line社(カレンダーの複製)とコムニコ社(予定を入れる順番)によるものです。公開アカウントなら、フィード投稿とリールはアプリから予約投稿もできるので(Instagramヘルプ。1日25件まで、最大30日先まで)、まとめて作った週に予約しておけば、投稿日に作業が集中しません。

株式会社ハッシュタグが累計500件以上のアカウント運用を支援してきた経験では、担当者が1人の会社ほど、投稿の質を上げる前に、この「柱とカレンダー」を最初に作ることをおすすめしています。カレンダーの作り方と、ネタの探し方は次の記事で詳しく解説しています。

デメリット2:フォロワー獲得までに時間がかかる

新しく作ったアカウントは、投稿を始めてもすぐにはフォロワーが増えません。新しい人に届く機会はあっても、プロフィールを見て「フォローしたい」と思ってもらうには、同じテーマの投稿がある程度そろっている必要があるからです。始める前に、最初の3か月は数字を記録しながら続ける期間だと社内で合意しておくと、途中でやめずに済みます。

伸びないときは、投稿の中身だけでなく、プロフィールの書き方や投稿の柱が誰に向いているかも見直します。企業アカウントでフォロワーが増えない原因と直し方は、次の記事にまとめています。

デメリット3:アルゴリズムや機能の変更による影響

分岐する流れ図に積み木を置く手のイメージ

インスタグラムは、表示の仕組みや機能をたびたび変えます。最近の例を挙げると、次のとおりです。

  • 2023年:ホーム画面の「ショップ」タブがなくなった(商品タグは残る)
  • 2024年11月:インサイトの「インプレッション」が「閲覧数」に置き換わった
  • ハッシュタグは1投稿5個までになり、付けても届く範囲は増えない

こうした変更があると、以前のやり方の記事やノウハウがそのままでは使えなくなります。対策は、ネットの噂ではなくInstagramの公式の発表で確かめることと、自社のインサイトの数字が実際に変わったかを見ることの2つです。表示の仕組みとインサイトの変化は、次の記事で解説しています。

インスタグラム運用が向いている企業・業界

オフィスで笑顔でハイタッチをする人たち

向いているのは、商品やサービスを写真・動画で見せられる業種です。業種ごとに見せやすいものと投稿の例をまとめると、次のとおりです。

業種見せやすいもの投稿の例
ファッション着たときの姿・組み合わせ1つのアイテムで1週間のコーディネート
美容使い方・手順美容部員が教える、下地の塗り方の手順
飲食料理・店内・作る様子季節限定メニューの仕込みをリールで
旅行・観光景色・宿・移動の様子1泊2日のモデルコースをカルーセルで
ライフスタイル部屋の中での使われ方同じ椅子を3つの部屋に置いた比べ写真
BtoB仕事の進め方・人・専門知識お客様からよく聞かれる質問への答え

ファッション・美容

ファッションは、着たときの姿や組み合わせを見せられるので、インスタグラムと相性の良い業種です。GU(ジーユー)の公式アカウント(2026年10月時点でフォロワー約170万人)は、新作アイテムのコーディネート例を続けて投稿しています。

引用元:https://www.instagram.com/gu_for_all_/

美容業界

美容は、化粧品の使い方を手順で見せると、商品の良さが伝わります。資生堂ジャパンの「CHIRO@資生堂ジャパン」(2026年10月時点でフォロワー約11.5万人)は、自己紹介に「大人向け!意外と知らない美容テクニック!」と書き、美容部員が、時短メイクのアイテムや使い方を教える投稿をしています。商品を売り込むより、見た人が明日使える情報を出すことで、フォローする理由を作っている例です。

引用元:https://www.instagram.com/chiro_beautypartner_shiseido/

飲食業界

飲食は、料理の写真や店内の雰囲気が、そのまま来店の理由になります。投稿の例は次のとおりです。

  • 季節限定メニューの紹介。例「10月だけの栗ときのこの土鍋ご飯」
  • 仕込みや盛り付けの様子を短いリールで
  • 席の広さや個室の有無など、予約の前に知りたい情報

来店したお客様が料理を撮って投稿してくれることも多く、その投稿(UGC)を紹介すると、お店からの発信だけでは出せない信頼につながります。紹介するときの許可の取り方は、次の記事で解説しています。

旅行・観光

旅行・観光は、景色や宿の写真と動画で「行ってみたい」と思わせられる業種です。icottoの公式アカウント(2026年10月時点でフォロワー約7.5万人)は、旅先の景色を写真で紹介しています。下の投稿は2021年10月のもので、女性向けの癒しの宿を7つ紹介しています。

引用元:https://www.instagram.com/icotto_official/

観光の分野では、訪れた人が撮った写真を紹介することで、実際の旅の様子を伝えられます。観光の企業・自治体の実例は、次の記事にまとめています。

ライフスタイル関連

インテリアや雑貨は、部屋の中でどう使われるかを見せると、ブランドの世界観が伝わります。FLYMEeの公式アカウント(2026年10月時点でフォロワー約31万人)は、家具を置いた部屋の写真を中心に投稿しています。

引用元:https://www.instagram.com/flymee_official/

BtoB企業でも活用できるケース

資料を囲んで打ち合わせをするチーム

インスタグラムは個人のお客様向けのイメージが強いですが、BtoB企業でも使えます。ポイントは、売り込みを控え、見た人の仕事に役立つ情報を出すことです。投稿の種類と例は次のとおりです。

  • よくある質問への回答:例「導入前によく聞かれる3つの質問と答え」
  • 選び方:例「業務用◯◯を選ぶときに見る4つの項目」
  • 比較:例「AタイプとBタイプ、向いている現場の違い」
  • 制作・仕事の裏側:例「1件の案件が納品されるまでの5つの工程」
  • スタッフの紹介:例「担当者が普段どんな相談を受けているか」

採用に使う場合は、社内の雰囲気や社員の1日を発信すると、応募を考えている人が働く姿を思い描けます。コンサルティングや専門職なら、業界の動きや専門知識を図にして見せると、まだ相談する前の人に知ってもらえます。

株式会社ハッシュタグの運用代行「TAGRE」の現場では、BtoB企業にまず「お客様から実際に聞かれた質問」を10個書き出し、それを投稿の柱にする進め方をおすすめしています。始めたあとの具体的な進め方は、次の運用ガイドで解説しています。

よくある質問

企業がインスタグラムを始めるのに費用はかかりますか?

アカウントの開設と投稿、インサイトの利用は無料です。かかるのは撮影と投稿づくりの社内の時間です。広告を出す場合は少額から予算を決められるので、まず広告なしで反応を見てから考えられます。

インスタグラムの国内の利用者数は何人ですか?

公式に発表されている国内の数字は、2019年3月時点の月間アクティブアカウント数3,300万が最後です。それ以降、国内の数字は公式には出ていません。世界では、2025年10月に月30億人と説明されています(報道による)。

BtoB企業でもインスタグラムは使えますか?

使えます。よくある質問への回答、選び方、比較、仕事の裏側、スタッフの紹介など、売り込みを控えて見た人の仕事に役立つ投稿にすると続けやすくなります。採用の発信にも使えます。

担当者が1人でも運用できますか?

できます。投稿の柱を3〜5個決め、月のカレンダーに先に予定を入れてから中身を埋めると、その都度考える時間が減ります。フィード投稿とリールは予約投稿もできるので、まとめて作って予約しておけます。

インスタグラムは炎上しにくいですか?

炎上しないとは言えません。Xのリポストのような拡散の機能が弱いため広がりにくいとされてきましたが(2025年8月に「再投稿」機能が加わったので今後は変わる可能性があります)、スクリーンショットで他のSNSに広がることがあります。投稿前に担当者以外の1人が確かめる手順を入れておくと安心です。

まとめ

企業がインスタグラムを始める理由は、無料で始められ、フォロワー以外にも投稿が届く機会があり、その結果をインサイトの数字で確かめて改善できることです。メリット5つ・デメリット3つは、冒頭の表のとおりです。

始めるなら、まず投稿の柱を3〜5個決め、最初の3か月は数字を記録しながら続ける期間にしてください。自社の業種で何を投稿すればよいか、どの数字を見ればよいかで迷ったときは、株式会社ハッシュタグでもご相談を受け付けています。

参考にした情報(2026年10月18日に確認。公式=Instagram・Metaの運営元の情報、報道=ニュースサイトの記事、解説記事=SNS運用の会社などの記事、企業の実例=公式アカウントの表示)

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