企業のInstagram運用 更新 2026.10.18

インスタのリールの再生回数が伸びない原因は?見直す順番と改善方法【企業向け】

インスタのリールの再生回数が伸びない原因は、多くの場合「冒頭ですぐ離れられている」「途中で飽きられている」「届けたい相手とずれている」「人に送りたくなる理由がない」の4つのどれかです。どれが原因かは、リールのインサイトにあるスキップ率・視聴維持率のグラフ・シェア数で見分けられます。一番弱い数字を1つ決めて、そこだけを直すのが最短の改善方法です。

この記事は2026年10月時点の情報です。

リールは、フォロワー以外の人に届く入口の1つです。企業にとっては、新しいお客様との接点をつくる手段になります。だからこそ、伸びない理由を感覚で決めつけず、数字で確かめてから直すことが近道です。

ハビット

闇雲にリール動画を投稿するのは今日で卒業なのだ!

この記事で分かること

  • Instagramがリールで重視している3つの数字(視聴時間・いいね・送信)
  • インサイトの数字から原因を見分ける早見表
  • 冒頭・テンポ・ターゲット・シェアの4つの原因ごとの直し方と例
  • 見直す順番と、1回に1か所だけ変える進め方
  • それでも伸びないときに確かめること(オリジナル優先・推奨されにくい動画)

リールが伸びるかどうかは「視聴時間・いいね・送信」の3つで見る

リールが伸びないと、「とりあえず本数を増やそう」「内容を変えてみよう」と感覚で動きがちです。けれども、原因が分からないまま変えても、的外れになりやすくなります。改善の第一歩は、数字で現状をつかむことです。

Instagramの責任者のアダム・モセリ(Adam Mosseri)氏は、2025年1月に、リールの広がりに強く関わる数字として視聴時間・いいね・送信(シェア)の3つを挙げました。見るときは、いいね数と送信数をそれぞれリーチ数で割って比べるよう勧めています。フォロワーには「いいね」がやや強く効き、フォロワー以外に広げるには「送信」が強く効くと説明しています。

視聴時間については、見られた割合だけでなく秒数も見ている、とモセリ氏は2025年2月に説明しています。長い動画を不利にしないためです。1分の動画を10秒見られた場合と、10秒の動画を10秒見られた場合は、視聴の秒数としては同じです。

そのため、「平均再生時間が動画の50%を超えればバズる」のような合格ラインは、公式には示されていません。目安にするのは他社の基準ではなく、自社の過去のリールとの比較です。

「何%見られたか」だけで判断しないほうがいいんだね!

インサイトで見る数字と、疑われる原因の早見表

リールのインサイトは、投稿したリールを開き、「インサイトを見る」から確認できます。2026年10月時点では、視聴維持率のグラフ(どこで離れたかが分かる線)、平均再生時間、冒頭3秒以内に離れた人の割合(解説記事では「スキップ率」「3秒スキップ率」と表記)が見られます。リーチがフォロワーとフォロワー以外のどちらから来たかの内訳や、シェア数・保存数も並びます。画面の表記はアプリの更新で変わることがあるので、見当たらないときはインサイトの項目を下までたどってください。

数字ごとに、疑われる原因と直す場所を表にまとめました。

気になる数字疑われる原因直す場所この記事の章
冒頭3秒以内に離れる割合が、自社の他のリールより高い最初の画面で「見る理由」が伝わっていない最初の1秒の映像と文字①冒頭3秒
視聴維持率のグラフが途中で段になって落ちる同じ画面が続く、説明が長い落ちた秒数の前後のカット②テンポ
平均再生時間が短く、グラフが全体にゆるやかに下がる中身が見ている人の関心とずれているテーマと冒頭の言葉③ターゲット
最後まで見られているのに、リーチのうちフォロワー以外が少ない人に送る理由がない中身の型(保存・送信される形)保存・シェア
どの数字も以前より急に落ちたオリジナルでない投稿が多い、画質が低い素材と投稿の作り方それでも伸びないとき

見直す順番は、表の上から下です。冒頭で離れられているなら、途中のテンポを直しても見られる時間は増えません。上の段から1つずつ確かめ、最初に引っかかった1か所だけを直します。

平均再生時間が伸びない原因3選と改善方法

原因を考えて上を見上げる女性

多くのリールが途中でスワイプされ、平均再生時間が伸びずにいます。その理由は「内容が悪いから」とは限りません。冒頭のつかみ、テンポ、ターゲットとのずれという、共通した落とし穴があります。

平均再生時間が短いということは、視聴者の集中を切らしてしまっている証拠なのだ。

ここでは原因ごとに、インサイトでの見分け方と、すぐに試せる直し方を紹介します。

①冒頭3秒で惹きつけられていない

リールは自動で再生が始まるため、最初の数秒で「見るかどうか」が決まります。見分け方は、冒頭3秒以内に離れた人の割合と、視聴維持率のグラフの最初の落ち方です。自社の他のリールよりこの割合が高い、またはグラフが始まってすぐ大きく下がっているなら、原因は冒頭にあります。

改善方法:最初の画面を「見出し」にする

Instagramの公式ガイドは、最初の画面に入れる文字をリールの見出しと位置づけ、サムネイルと同じくらい効くと説明しています。発見タブに載るには、最初の1秒から質の高いオリジナルの内容であることも挙げています。最初に質問を出し、数秒後に答えを出す使い方も紹介されています。

冒頭の型は、主に次の4つです。

  • 結論を先に出す 例:「見積もりが高くなる原因は3つ。1つ目は…」
  • 見ている人に関係のある問いを出す 例:「そのコート、クリーニングに出す前に毛玉を取っていますか?」
  • 変化の結果を先に見せる 例:散らかった棚の映像の1秒後に、片付いた棚を見せてから手順に入る
  • 最初のカットに動きを入れる 例:商品を手に取る、ふたを開けるなど、止まった画面から始めない

反対に、あいさつや前置き、会社のロゴから入る冒頭は避けます。結論を最後まで隠す構成や、見る人が知らない専門用語から始める冒頭も、離れられやすい失敗例としてアドネス社が挙げています。

引用元:https://www.instagram.com/ves_bikyaku_salon/

文字の入れ方も具体的に決めます。公式ガイドでは、編集画面の「Aa」から文字を入れ、タイムライン上で表示するタイミングを調整する手順が示されています。冒頭の文字は1画面で読み切れる長さにし、0秒から表示させます。音を出さずに見ている人にも内容が伝わるよう、話している言葉はテロップにも入れておきます。

どの冒頭が合うか迷うときは、トライアルリール動画で試せます。フォロワー以外に先に見せて、反応が良ければフォロワーにも共有できる機能です。同じ中身で冒頭だけを変えた2本を用意し、冒頭3秒以内に離れた割合を比べると、自社に合う型が分かります。

②動画のテンポや構成に緩急がない

冒頭は見られているのに途中で離れられる場合は、単調な構成が原因のことが多くあります。見分け方は、視聴維持率のグラフで段になって落ちている秒数です。その秒数の前後で、同じ画面が続いていないか、説明が長くなっていないかを見ます。

視聴者は変化がない映像に飽きてしまうのだ…。

改善方法:シーンを短く区切り、長さを中身に合わせる

テンポを出すコツは、シーンを短く区切って映像にリズムをつけることです。運用支援会社のTaTap社によると、1カットは2〜3秒以内が目安で、同じ画面が5秒以上続くと離れられやすくなります。表情や気持ちを見せる場面だけは、少し長めでもかまいません。

引用元:https://www.instagram.com/willer_travel/

例えば商品紹介なら、「全体 → 手元のアップ → 使っている場面」の3つに分けるだけで、画面に変化が生まれます。BGMの拍に合わせてカットを切り替えると、見ていて心地よいリズムになります。

動画の長さは、中身で決めます。Instagramの公式ガイドは、リールの長さを3秒〜3分とし、目安を次のように示しています。

  • 3〜15秒:トランジション、流行の動き、ひと言で伝わる内容
  • 15〜60秒:使い方の説明、1日の紹介
  • 60秒〜3分:長めの話、詳しいハウツー

公式ガイドは、慣れないうちは15秒から始めることを勧めています。伝えたいことが1つなのに60秒の動画にすると、途中で間延びします。グラフが中盤で落ちているなら、まずその部分を切って短くするのが手早い直し方です。

テロップは、大切な情報に絞って入れます。TaTap社によると、文字は大きめにし、背景とはっきり差がつく色を使います。画面の下側はいいねやコメントのボタン、キャプションと重なるため、文字は上から中央の範囲に置きます。どこまで隠れるかは端末で変わるので、投稿前にアプリのプレビューで確かめてください。

話している動画なら、自動の字幕も使えます。公式ガイドでは、編集画面の「スタンプ」から「キャプション」を選ぶと、話した言葉が字幕になると説明しています。

なお、同じ場面を角度や距離を変えて撮っておくと、編集でつなぎやすくなります。撮影の準備や機材、撮り方のコツは、次の記事にまとめています。

③内容がターゲットに合っていない

赤い吹き出しに白いバツ印を描いたイラスト

冒頭もテンポも問題がなさそうなのに見られる時間が短い場合は、「誰に向けた動画か」が曖昧なことがあります。「できるだけ多くの人に見てほしい」と作った動画は、メッセージがぼやけ、結局誰にも刺さりません。見分け方は、平均再生時間が短く、視聴維持率のグラフが特定の場所ではなく全体にゆるやかに下がっていることです。

ターゲットが定まっていない発信は、結局「誰からも選ばれないコンテンツ」になってしまうのだ。

特に企業アカウントでは、「商品を知ってほしい」「サービスの魅力を伝えたい」という気持ちが先に立ち、見る人が知りたいことから離れてしまうことがよくあります。

改善方法:ターゲットをインサイトで確かめてから決める

まず「誰に見てもらいたい動画か」を1行で書きます。例えば「20代の学生に向けた低価格サービスの紹介」なのか、「30代の主婦に向けた時短アイテムの提案」なのかで、話し方も映像の切り取り方も変わります。

その1行が実際の視聴者と合っているかは、インサイトで確かめます。手順は次のとおりです。

  1. アカウントのインサイトで、フォロワーの年齢層・地域・よく使う時間帯を見る(フォロワーが100人以上になると表示されます)
  2. 伸びたリールと伸びなかったリールで、リーチのうちフォロワー以外が占める割合を比べる
  3. 決めたターゲットとフォロワーの層がずれていたら、テーマか冒頭の言葉のどちらか1つを、実際の層に合わせて変える

冒頭では、「この動画を見ると何が得られるか」を相手の言葉で示します。例えば「新商品のご紹介です」ではなく、「共働きの家庭向け。夕食の片付けが早く終わる食洗機の入れ方」のように、誰の、どんな悩みに答えるかを入れます。見る人が「自分のことだ」と感じると、最後まで見てもらいやすくなります。

ターゲットを決め、その人が知りたいこと・共感できることを中心に置く。これが平均再生時間を伸ばす前提です。

最後まで見られるだけでなく、「保存・シェア」したくなる動画に

ヘッドホンをつけ両手で親指を立てる笑顔の女性とノートPC

最後まで見られているのに再生回数が伸びない場合は、見た人がその先に動いていない可能性があります。先ほどのモセリ氏の説明のとおり、フォロワー以外に広げるには送信(シェア)が強く効きます。Instagramの公式のランキング解説でも、リールでは再シェア・最後まで見る・いいね・音源のページへの移動が起きそうかを予測して並べる、と説明されています。

引用元:https://www.instagram.com/seiwado.book.store/?locale=ja_JP

保存は、見た人が「あとで見返したい」と思った印です。保存されやすいのは、見返す理由がはっきりした形です。

  • チェックリスト 例:「引っ越し前日にやること5つ」
  • 数字をまとめた比較 例:「3つのプランの料金と向いている人」
  • 手順のハウツー 例:「シャツのアイロンを2分で終える順番」

送信(シェア)は、「この動画を誰かに見せたい」と思ったときに起きます。アドネス社は、シェアされやすい中身として次の3つを挙げています。

  • よくある誤解の整理 例:「それ、実は逆効果です。洗剤の量のよくある誤解」
  • 手順や設定などの得する情報 例:「スマホの設定を1つ変えるだけで写真が明るくなる方法」
  • その会社だから話せる裏話 例:「工場の人だけが知っている、届いた日にやるべきお手入れ」

作ったリールは、投稿前に「これを友人や同僚に送りたくなるか」と自分に問いかけて見直します。送る相手の顔が浮かばないなら、中身に「人に教えたくなる1点」を足します。

直すのは1回に1か所だけ

避けたいのは、冒頭も長さもテーマも一度に変えることです。何が効いたのかが分からなくなります。進め方は次のとおりです。

  1. 直近のリールを5〜10本並べ、早見表の数字を1本ずつメモする
  2. 伸びた1本と伸びなかった1本を比べ、一番差が大きい数字を1つ選ぶ
  3. 次のリールでは、その数字に関わる1か所だけを変える(例:冒頭の文字だけを結論の先出しに変える)
  4. 同じ数字を前のリールと比べ、良くなっていれば型として残し、次の1か所に進む

株式会社ハッシュタグでは累計500件以上のアカウント運用を支援してきましたが、リールの見直しではこの「1回に1か所」の進め方をおすすめしています。1本ごとに変えた点を1行で記録しておくと、数本後には自社のリールで効く型がはっきりします。インサイトのほかの数字の見方は、次の記事で詳しく解説しています。

それでも再生回数が伸びないときに確かめること

4つの原因を直しても、どのリールも以前より急に伸びなくなった場合は、中身よりも作り方の問題を疑います。確かめるのは次の3点です。

1. オリジナルの投稿になっているか
Instagramは2026年4月、オリジナルの投稿を優先する方針を、リールだけでなく写真やカルーセルにも広げると発表しました。他の人の動画の転載が中心のアカウントは、おすすめの対象から外れます。透かしや枠、字幕、クレジットを付けただけの再投稿もオリジナルとはみなされません。直近30日の投稿の大半がオリジナルになれば、対象に戻ります。今の状態は、設定の中にあるアカウントの状態を示す画面で確かめられます。

2. 推奨されにくい形になっていないか
公式のランキング解説では、解像度が低い動画、他のアプリの透かしが入った動画、音のない動画や枠で囲った動画、ほとんど文字だけの動画、すでにInstagramに投稿した動画は、リールでおすすめされにくいとしています。他のSNS向けに作った動画は、透かしを外し、Instagram向けに編集し直してから使います。

3. ハッシュタグの付け方が今の仕様に合っているか
2025年12月の報道や国内の解説記事によると、リールやフィード投稿のキャプションに付けられるハッシュタグは5個までになりました。ハッシュタグを増やしても再生回数は伸びません。内容を表す語を5個以内に絞ります。

そもそもリールとフィード投稿のどちらに力を入れるかで迷っている場合は、役割の違いから整理するのが先です。

よくある質問

リールの再生回数が伸びないとき、最初に何を見ればいいですか?

冒頭3秒以内に離れた人の割合と、視聴維持率のグラフを見ます。冒頭で離れられているなら最初の画面を、途中で段になって落ちているならその秒数の前後のカットを直します。どちらも問題がなければ、ターゲットと送信(シェア)の順に確かめます。

平均再生時間は何%を超えればいいですか?

公式に示された合格ラインはありません。Instagramは、見られた割合だけでなく秒数も見ていると説明しています。他社の基準ではなく、自社の過去のリールと比べて伸びているかで判断します。

リールは何秒にすると伸びやすいですか?

決まった正解の秒数はなく、中身で決めます。公式ガイドの目安は、ひと言で伝わる内容なら3〜15秒、使い方の説明なら15〜60秒、詳しいハウツーなら60秒〜3分です。慣れないうちは15秒から始めることが勧められています。

ハッシュタグを多く付ければ再生回数は伸びますか?

数を増やしても伸びません。2025年12月以降、リールやフィード投稿に付けられるハッシュタグは5個までに変わりました。内容を表す語を5個以内に絞り、冒頭や中身の改善を優先します。

トライアルリール動画とは何ですか?

フォロワー以外の人に先にリールを見せ、反応が良ければフォロワーにも共有できる機能です。冒頭だけを変えた2本を比べるなど、本番の前に型を試すのに使えます。

まとめ

リールの再生回数が伸びない原因は、冒頭・テンポ・ターゲット・シェアの4つのどれかです。Instagramが重視しているのは視聴時間・いいね・送信の3つで、フォロワー以外に広げるには送信が強く効きます。

直す順番は、冒頭3秒以内に離れた割合 → 視聴維持率のグラフ → フォロワー以外の割合 → シェアです。一番弱い数字を1つ選び、1回に1か所だけ変えて、自社の過去のリールと比べてください。

自社のリールのどこを直せばよいか迷ったら、無料相談で数字を一緒に確認できます。

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参考にした情報(2026年10月18日に確認。公式=Instagram・Metaの発表やInstagram責任者の発信、報道・解説記事=第三者の情報)

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