Edits(エディッツ)は、Instagramが2025年4月に公開した無料の動画編集アプリです。スマホで撮影・編集し、そのままInstagramにリールとして投稿できます。透かしの入らない4Kでの書き出し、Instagramの画面に隠れない文字位置の確認、自動の字幕づけなど、リールを作る作業が1つのアプリで済むのが主なメリットです。
この記事は2026年10月時点の情報です。
Instagramの運用で、動画は欠かせない存在になりました。一方で「編集が大変」「どのアプリを使えばいいか分からない」という担当者も少なくありません。これまでは外部の編集アプリで作り、書き出してからInstagramに上げる流れが一般的でした。この記事では、Editsでできること、撮影から投稿までの使い方、企業アカウントで使うときの注意点を順に紹介します。
この記事で分かること
- Edits(エディッツ)とは何か、料金と対応している端末
- Editsでできることの一覧(日本で使える機能・使えない機能)
- 撮影から投稿までの使い方の手順
- 「自動編集」でできること・できないこと
- 分析機能の使い方と、Editsを使うとリーチが伸びるのかという疑問への答え
Edits(エディッツ)とは?
Editsは、Instagramが公式に提供する動画編集アプリです。2025年4月22日に、iPhone(iOS)とAndroidの両方で無料で公開されました。App Store(日本)での名前は「Edits: ビデオ編集者」で、「Instagramのビデオメーカー」と紹介されています。料金は無料で、一部にアプリ内課金があります。
一番の特徴は、Instagramへの投稿を前提に作られていることです。音源はInstagramの音楽ライブラリから選べ、編集した動画はそのままInstagramに投稿できます。端末に保存して後から投稿することもできます。

Editsから直接インスタに投稿できるんだよ!

別のアプリから書き出して上げ直す手間がないんだね!
機能は公開後も増え続けています。公開から1年の2026年4月に、Instagramは毎週のアップデートで130以上の機能を追加したと発表しました。2026年10月には、写真や動画を何枚も並べるカルーセル投稿の編集にも対応しました(iOSのみ。Androidは近日対応予定)。
主な機能を、日本で使えるかどうかとあわせて表にまとめました。画面の日本語表記は、アプリの更新で変わることがあります。
| 機能 | できること | 日本での利用(2026年10月時点) |
|---|---|---|
| 撮影 | アプリ内のカメラで最長10分まで撮影できる | 使える |
| 書き出し | 透かしの入らない動画を最大4Kで書き出せる | 使える |
| Instagramへの投稿 | 編集した動画をそのままリールとして投稿できる | 使える |
| 音源 | Instagramの音楽ライブラリから曲を選べる | 使える |
| 字幕の自動生成 | 話した言葉からキャプション(字幕)を自動で作る | 使える(2026年10月の字幕の強化は、日本語への対応が明記されていない) |
| 音声の補正 | 音声エンハンスで背景の雑音を取り除く | 使える |
| 画像を動画にする | AIを使ったアニメーションで、静止画を動く映像に変える | 使える |
| 背景の切り抜き | グリーンバックや切り抜きで、人物や物を背景から分ける | 使える |
| 分析 | リールの数字を見る、最大3本を並べて比べる、フォロワーの傾向を見る | 使える(画面は英語の公式説明のみで、日本語表記は未確認) |
| カルーセル投稿の編集 | 複数の写真・動画をまとめた投稿を編集する | iOSのみ(Androidは近日対応予定) |
| AIのチャット相談(英語名 Edits assistant) | 自分のアカウントの数字をもとに、冒頭の言葉や台本の案を出す | 使えない(2026年9月の発表では米国のみ) |
Editsのおすすめ機能と使い方

ここからは、企業アカウントの運用で特に役立つ5つの機能を、使い方とあわせて紹介します。
① Instagramアプリと連携して、撮影から投稿まで1つで進められる
Editsは、撮影・編集・投稿の流れが1つのアプリで完結します。外部の編集アプリだと「編集 → 書き出し → Instagramにアップ」の流れになりますが、Editsなら編集を終えた画面からそのまま投稿に進めます。
Editsの公式ブログでは、初めての1本を約5分で作る手順を次のように紹介しています。ボタンの日本語表記は公式に示されていないため、ここでは画面の形で書きます。
- 画面の「+」から新しいプロジェクトを作る
- 使うクリップ(撮影した動画や写真)を選ぶ
- 文字のツールでテキストを入れ、文字の動き(アニメーション)を選ぶ
- 音声のツールで、Instagramの音楽ライブラリから曲を選ぶ
- 下のタイムラインで全体を通して見返し、長さや文字の出るタイミングを整える
- 右上の書き出しから、Instagramに直接投稿するか、端末に保存する
企業アカウントでは、手順3と4を毎回同じ形にしておくと、担当者が変わっても仕上がりがそろいます。例えば「冒頭の文字は白の太字で上から3分の1の位置」「BGMは音量を下げて声を優先」のように、社内の決まりを2〜3行で書いておきます。
② 投稿前に、文字がInstagramの画面に隠れないか確かめられる
リールは、画面の下側にいいねやコメントのボタン、アカウント名、キャプションが重なって表示されます。せっかく入れた文字がボタンの下に隠れる、という失敗はよくあります。
Editsには、Instagramの画面の文字やボタンに隠れない範囲を表示する機能があります(公式ブログの英語名は safe zones)。確かめ方は次の順です。
- テキストを入れたら、隠れない範囲の表示を出す
- 文字が範囲の内側に入っているかを見る。外れていたら上から中央の位置に動かす
- 再生して、文字が出ている間に読み切れる長さかを確かめる

投稿してから「文字が切れてた!」と気づく事故が減るのはありがたい!
③ 企画と撮影を助ける機能がそろっている

Editsは編集だけでなく、何を撮るかを考える段階と、撮る段階も助けてくれます。公式の1周年の発表で紹介されている主な機能は次のとおりです。いずれも日本語の画面表記は公式に示されていないため、働きで書きます。
- アイデアを書き留めて整理する場所:思いついた企画や参考にしたい動画をまとめておける。週ごとにアイデアの提案も届く
- 原稿を画面に流しながら撮る機能(テレプロンプター):話す内容を見ながらカメラに向かって話せるので、言い間違いや撮り直しが減る
- クリップにリンクを入れる機能:他のリールやアカウントへのリンクを動画に入れられる。外部のサイトへのリンクは入れられない(2026年1月の報道)
企業では、話し手が社員になることが多くあります。原稿を流しながら撮れる機能は、慣れない社員でも撮り直しを減らせるので、まず試したい機能です。撮影そのものの準備や機材は、リール撮影の入門記事にまとめています。
④ AIを使った編集機能(字幕・雑音の除去・画像の動画化)
「Editsの自動編集」と検索されることがありますが、素材を読み込むだけで、カットや音楽に合わせた編集まで全部を自動で仕上げる機能は、公式の説明では確認できません(2026年10月時点)。日本で使えるAIの機能として、App Storeの説明で確認できるのは次の4つです。
- キャプション(字幕)の自動生成:話した言葉を文字にする。音を出さずに見る人にも内容が伝わる
- 音声エンハンス:背景の雑音を取り除き、声を聞き取りやすくする。店内や屋外で撮った動画に向く
- AIアニメーション:商品写真などの静止画を、動く映像に変える
- グリーンバック・切り抜き:人物や商品を背景から切り分け、別の背景に合わせる
このほか、2026年の公式の発表では、映像の見た目を大きく変えるエフェクトも紹介されています。また、自分のアカウントの数字をもとに冒頭の言葉や台本の案を出すAIのチャット相談(英語名 Edits assistant)が2026年9月に発表されましたが、提供は米国のみで、日本では使えません。

字幕と雑音の除去だけでも、編集の時間はかなり短くなるのだ!
⑤ 分析機能で、リールを並べて比べられる

Editsにはリールの数字を見る画面があります。App Storeでは「ライブのインサイトダッシュボードでリール動画のパフォーマンスをトラッキング」と説明されています。Editsの公式ブログ(2026年8月)によると、できることは次の3つです。
- 最大3本のリールを並べて比べる:閲覧数、視聴時間、そのリールからのフォロー数、反応の数を横に並べて見られる
- フォロワーの傾向を見る:フォロワーの住んでいる地域、関心、よく使う時間帯が分かる
- PDFで書き出す:社内の報告資料にそのまま使える
使い方の例です。伸びた1本と伸びなかった1本を並べ、冒頭の数秒・動画の長さ・テーマの3点で違いを書き出します。次の1本では、そのうち1つだけを変えます。フォロワーのよく使う時間帯が分かれば、投稿する時間もそこに合わせられます。
なお、どこで見るのをやめられたかが分かる視聴維持率のグラフは、Instagramアプリのリールのインサイトでも見られます。「Editsでしか見られない」わけではありません。数字の読み方と、数字ごとの直し方は、次の記事で詳しく解説しています。
株式会社ハッシュタグでは累計500件以上のアカウント運用を支援してきましたが、分析では、数字を見たあとに「次の1本で何を変えるか」を1つに決めることをおすすめしています。並べて比べる機能は、その1つを決めるのに向いています。
正直、Editsはあまり使われていない?
Editsの利用者数は、Instagramから公表されていません。そのため「使われていない」「他のアプリの方が多い」とも言い切れません。参考として、App Store(日本)の評価は約2.1万件で、平均は4.6です(2026年10月18日に確認)。
企業アカウントが今Editsを使う理由は、利用者の多さではなく、次の4点です。
- 無料で、透かしなしの4Kで書き出せる:書き出した動画に他社のロゴが入らない
- Instagramの画面に合わせて作れる:文字が隠れない範囲を見ながら編集できる
- 投稿までの手順が短い:書き出しと上げ直しの手間がない
- 機能が増え続けている:公開から1年で130以上の機能が追加された
他の動画をそのまま転載したり、他のアプリの透かしが入ったまま投稿したりすると、Instagramではおすすめされにくくなります。透かしが入らないことは、企業アカウントにとって実務上の大きな利点です。
今使っている編集アプリから切り替えるときの進め方
すでに別の編集アプリで制作の流れができている場合、全部を一度に切り替える必要はありません。次の順で、効果が分かりやすい作業から移すと混乱が少なくなります。
- 仕上げだけEditsで行う:今のアプリで切ったつなぎを読み込み、字幕・文字の位置の確認・書き出しだけをEditsで行う
- 1本だけ最初から作る:短いリールを1本、撮影から投稿まですべてEditsで作り、かかった時間を前と比べる
- 社内の手順書を書き換える:続けられそうなら、文字の色や位置、BGMの音量などの決まりをEdits用に書き直す
他のアプリで書き出した動画を使う場合は、そのアプリの透かしが入っていないかを必ず確かめてください。
Editsを使うと、アルゴリズムで優遇される?
「Editsで作るとリーチが伸びる」という話を聞くことがありますが、大きく優遇されるとは考えないほうが安全です。Instagramの責任者のアダム・モセリ(Adam Mosseri)氏は2025年8月、「今のところEditsはリーチを少しだけ助ける。ずっと続くものではない」と話しました。Editsを形だけ通して投稿するような使い方は見分けられる、とも述べています。
この効果が2026年10月時点でも続いているかは、公式には確認できません。リールが伸びるかどうかを決めるのは、どのアプリで作ったかではなく、冒頭で見る理由が伝わるか、最後まで見られるか、人に送りたくなるかです。Editsは、その中身を手早く作るための道具として使うのが正しい位置づけです。
フォロワー以外にリールを見てもらう仕組みは、次の記事にまとめています。
よくある質問
- Edits(エディッツ)とは何ですか?
-
Instagramが2025年4月に公開した、公式の動画編集アプリです。iPhoneとAndroidで使え、撮影・編集した動画をそのままInstagramにリールとして投稿できます。
- Editsは無料で使えますか?
-
無料で使えます。App Storeでは無料で、一部にアプリ内課金があると表示されています。書き出した動画に透かしは入りません。
- Editsに自動編集の機能はありますか?
-
素材を入れるだけで全体を自動で仕上げる機能は、公式の説明では確認できません。日本で使えるAIの機能は、字幕の自動生成、音声エンハンス(雑音の除去)、AIアニメーション(静止画の動画化)、グリーンバック・切り抜きです。
- Editsで作るとリールは伸びやすくなりますか?
-
大きく伸びるとは言えません。Instagramの責任者は2025年8月に「今のところ少しだけ助ける。ずっと続くものではない」と話しています。伸びるかどうかは、冒頭・視聴時間・送信(シェア)など中身で決まります。
- Editsでは何分まで撮影できますか?画質は?
-
アプリ内のカメラで最長10分まで撮影でき、最大4Kで書き出せます。App Store(日本)の説明に記載があります。
まとめ
Edits(エディッツ)は、Instagram公式の無料の動画編集アプリです。撮影から投稿までが1つで済み、透かしなしの4K書き出し、文字が隠れない範囲の確認、字幕の自動生成、リールを並べて比べる分析がそろっています。
一方で、素材を入れるだけの全自動の編集や、日本でのAIのチャット相談は、2026年10月時点では使えません。リーチの優遇も「一時的に少しだけ」という公式の発言にとどまります。まずは次のリールを1本、Editsの手順どおりに作り、社内の編集の決まりを2〜3行にまとめるところから始めてください。
動画の作り方や運用の体制で迷ったら、無料相談で現状を一緒に整理できます。
あわせて読みたい記事
参考にした情報(2026年10月18日に確認。公式=Instagram・Edits・Metaの発表やアプリストアの表記、報道=第三者の情報)
- App Store(日本)「Edits: ビデオ編集者」(料金・撮影時間・4K書き出し・AIの機能・インサイト)(公式)
- Edits公式ブログ(2026年4月、公開1周年・130以上の新機能)(公式)
- Edits公式ブログ(2026年7月、初めての1本を作る手順・文字が隠れない範囲の表示)(公式)
- Edits公式ブログ(2026年8月、分析の機能)(公式)
- Edits公式ブログ(2026年9月30日、AIのチャット相談・米国のみ)(公式)
- Edits公式ブログ(2026年10月7日、カルーセル投稿の編集)(公式)
- Edits公式ブログ(2026年10月15日、字幕の強化)(公式)
- Instagram公式「ランキングの仕組み」(2023年5月、透かし入りの動画はおすすめされにくい)(公式)
- Social Media Today(2025年8月10日、モセリ氏の「Editsは今のところ少しだけリーチを助ける」という発言)(報道)
- Social Media Today(2026年1月14日、クリップに他のリールやアカウントへのリンクを入れる機能)(報道)






