企業のInstagram運用 更新 2026.10.19

Instagramのプレゼント企画でよくある失敗5つと対策【企業向け】

Instagramのプレゼント企画でよくある失敗は、①投稿やプロフィールが整わないまま始める、②賞品がターゲットと合っていない、③応募条件が複雑すぎる、④届ける手段がないまま始める、⑤終了後の導線がない、の5つです。どれも企画を出す前に決めておけば防げます。応募数だけでなく、終わったあとにフォロワーが残り、商品に興味を持つ人が増えたかで成否が決まります。

この記事は2026年10月時点の情報です。

悩む子

プレゼント企画でフォロワーは増えたのに、終わったら減ってしまいました…。

ハビット

失敗には型があるのだ。始める前に5つを確かめよう!

この記事はこんな人にオススメ

  • Instagramでプレゼント企画を検討している企業の担当者
  • 過去にキャンペーンをしたが、思うような結果が出なかった方
  • 企画で集めたフォロワーを、お客様につなげたい企業

この記事で分かること

  • 企業のプレゼント企画でよくある失敗5つと、それぞれの直し方
  • 賞品の選び方の例(アパレル・食品・飲食店)と、現金やギフト券を避ける理由
  • 応募条件を決めるときに、景品表示法の扱いが変わる境目
  • フォロワーが少ないときの告知の順番
  • 終了後に見る数字と、振り返りの期間の取り方

Instagramプレゼント企画でよくある失敗5選

5つの失敗と、起きることと直し方を先に一覧にします。詳しくは、このあと1つずつ解説します。

よくある失敗起きること直し方
① 魅力的な投稿がないまま始める応募だけしてフォローを外されるプロフィールと最初に見える投稿で、何のアカウントか伝わる状態にしてから始める
② プレゼントがターゲットと合っていない商品に関心のない人ばかり集まる賞品を自社の商品・サービスにする
③ 応募条件が複雑すぎる面倒で応募が減る。設計によっては景品の規制がかかる応募の行動を最小限にし、規約に条件をはっきり書く
④ 拡散力がない状態でスタートしている投稿がほとんど見られないメール・LINE公式アカウント・店頭などの既存の接点と、コラボ投稿で届ける
⑤ 実施後の導線やファン化の仕組みがない終了後にフォロワーが減り、反応も戻る終了後の投稿を先に用意し、当選発表と振り返りまでを予定に入れる

魅力的な投稿がないまま企画を始めてしまう

パソコンの前で顔を覆って悩む女性

よくあるのが、アカウントの投稿が整っていないまま企画を出してしまう失敗です。プレゼント目当てでフォローした人は、プロフィールを開いて「このアカウントを見続けたいか」を判断します。投稿が数件しかない、何の会社か分からない、プロフィール文が空のままでは、当選発表のあとにフォローを外されやすくなります。

大事なのは投稿の数ではなく、プロフィールを開いた人に何のアカウントかが伝わるかです。企画の前に、次の3つを確かめます。

  1. プロフィール文:誰に、何を届けるアカウントかを1〜2行で書く。例「忙しい日の夕食づくりを、5分の時短レシピで応援する◯◯食品の公式アカウント」
  2. 最初に見える9投稿:プロフィールを開いて最初に並ぶ投稿で、商品と、フォローすると何が得られるかが分かる
  3. 企画のあとに続ける投稿のテーマ:3つほど決め、終了後の2〜3週間分を先に用意しておく。例:上の食品メーカーなら「5分でできるレシピ」「上手な保存のしかた」「新商品の食べ比べ」

プレゼントは入口で、フォローし続けてもらう理由は投稿の中身です。アカウントのコンセプトの決め方は、次の記事で解説しています。

プレゼントがターゲットと合っていない

スマホを両手で操作する女性の手元

応募は多いのにフォロワーが定着しない原因の1つが、賞品とターゲットのずれです。たとえば、20代女性向けのアパレルブランドが人気の家電やお菓子の詰め合わせを賞品にすると、当たればうれしい人は集まりますが、そのブランドに関心がある人とは限りません。

直し方は、賞品を自社の商品・サービスにすることです。そのブランドに興味がある人ほど応募したくなり、応募した時点で見込みのお客様になります。業種ごとの例は次のとおりです。

  • 例:アパレル → 発売前の新作アイテム、色違いを選べるセット
  • 例:食品メーカー → 新商品と、その商品を使うレシピカードのセット
  • 例:飲食店 → 家で使える自社のオリジナル商品。お店で使う券にする場合、受け取りや利用に来店が要る設計だと、景品表示法の「総付景品」の規制にあたることがある(消費者庁の景品Q&A)

現金やギフト券は避けます。Metaのコミュニティ規定(スパム)は、いいね!などのエンゲージメントと引き換えに金銭的価値のあるものを提供すると申し出ることを、禁止の例に挙げています。この文面では、自社の商品なら対象外とも書かれていません。一方で、Instagramのプロモーションガイドラインはプレゼント企画の実施そのものを認めています。規定の文面上のリスクがあることを知ったうえで、賞品は自社の商品・サービスにし、ガイドラインを守って設計します。

累計500件以上のアカウント運用に関わってきた株式会社ハッシュタグでも、賞品を選ぶ段階で「当選した人に、届いたあとの感想を投稿してもらえる商品か」を確かめています。当選者の投稿は、企画のあとに自社の投稿で紹介する材料になります。お願いするときは、例「届いた商品を使ってみた感想を、よろしければ投稿で教えてください」のように任意にし、投稿の文言までは指定しません。お客様の投稿の集め方と使い方は、次の記事で解説しています。

応募条件が複雑すぎる

「できるだけ広げたい」と、応募条件を盛り込みすぎる失敗です。複数のアカウントのフォロー、友達のタグ付け、ストーリーズでのシェア、ハッシュタグをつけた投稿と条件が増えるほど、スマホで見ている人は途中でやめてしまいます。

直し方は、応募の行動を最小限にして、投稿の1枚目と説明文で条件を一目で分かるようにすることです。告知の書き方の例は次のとおりです。

  • 例:「応募方法 ①@(公式のユーザーネーム)をフォロー ②この投稿にいいね! 応募期間:11月1日〜11月15日 23:59 当選連絡:公式アカウントからのDMのみ」

引用元:https://www.instagram.com/mizkan_official/

上のミツカンの企画(2025年2月。応募は終了)は、応募条件を簡単にした実例です。公式アカウントのフォローと、この投稿に「どんな時にワッフルを食べたいか」を自由にコメントする、の2つだけで応募でき、当選の連絡は当選者へのDMのみ、応募規約には「MetaおよびInstagramとは一切関係ありません」と書かれています。

条件の決め方によって、景品表示法の扱いが変わる点にも注意します。消費者庁の景品Q&Aでは、フォローや「いいね」での応募は、通常は景品規制の対象になりません。一方、自社の商品の画像や使用感を投稿すると当選確率が上がる設計は、商品を買う可能性が高いため一般懸賞の規制の対象になり、景品の金額に上限がかかります。投稿の文言を細かく指定すると、広告として扱われる場合もあります。

Instagramのプロモーションガイドラインは、写っていない写真に自分や友達をタグ付けさせるなど、誤ったタグ付けを促すことを認めていません。応募規約には、応募資格・期間・当選の連絡方法と、Instagramが企画に関与していないことを書きます。規約に書く項目と景品の上限額は1つ目の記事に、規約違反を避ける設計は2つ目の記事にまとめています。

拡散力がない状態でスタートしている

スマホでインスタグラムの投稿を見る手元とノート

プレゼント企画は、出すだけで自然に広がるわけではありません。アカウントを作ったばかりで、フォロワーが少ないうちに出すと、企画の投稿そのものがほとんど見られずに終わります。

フォロワーが少ないときは、Instagramの外とほかのアカウントの力を借ります。告知の順番の例は次のとおりです。

  1. 自社の既存の接点で告知する:メールマガジン、LINE公式アカウント、店頭のPOP、商品に同封するチラシなど。例「Instagramで新商品のプレゼント企画を実施中です。応募はこちらのQRコードから」
  2. 相手先とコラボ投稿で合同企画にする:取引先や相性の良いブランドを共同投稿者として招待し、相手が承認すると、同じ投稿が両方のプロフィールに表示されます。お互いのフォロワーに同時に届けられます。合同企画では、賞品の発送・応募規約・当選の連絡をどちらのアカウントが受け持つかを先に決め、両方の告知に同じ文面で書きます。応募する人が「どこから連絡が来るのか」で迷わずに済みます
  3. インフルエンサーに紹介を依頼する:企業が依頼した投稿は広告にあたるため、「PR」などの表示が必要です(消費者庁のステルスマーケティングの規制)。Instagramでは「タイアップ投稿ラベル」でブランドを表示します

企画の投稿を出す前に、どの接点で、いつ告知するかを日付まで決めておきます。たとえば「開始日にLINE公式アカウントで配信、3日目にストーリーズで応募方法を再案内、締切の前日にもう一度ストーリーズ」のように並べます。

実施後の導線やファン化の仕組みがない

企画が終わったあと、ふだんの投稿に戻るだけでは、プレゼント目当てで集まった人は離れていきます。景品目当てのフォロワーは終了後に外れやすく、ある程度の離脱は前提として考えます。そのうえで、残ってくれる人を増やすために、終了後の流れを先に決めておきます。

終了後にやることは、次の4つです。

  1. 当選発表を必ず行う:発表がないと、企画そのものを疑われます。投稿やストーリーズで「当選者の方にDMでご連絡しました」と知らせる
  2. 賞品にした商品の使い方を投稿する:落選した人にも「買って試したい」と思ってもらえるよう、使い方や選び方の投稿を続けて出す
  3. ストーリーズで交流する:例「次のプレゼントで欲しいのはAとBどっち?」のようなアンケートで、ボタン1つで答えられる接点を作る
  4. 数字で振り返る:増えたフォロワー数だけでなく、終了後に減った数も見る
アイシャドウの悩みを質問スタンプで募るストーリーズ

引用元:https://www.instagram.com/elly_beautypartner_shiseido/

上の画像は、資生堂のビューティーパートナー「エリー」の公式アカウント(2026年10月時点でフォロワー約26.4万人)のストーリーズの表示例で、質問スタンプでアイシャドウの悩みを募っています。3つ目の「ストーリーズで交流する」では、このような質問スタンプやアンケートで、フォロワーがその場で答えられる接点を作ります。企画のあとも気軽に見られる場所で発信を続けると、プロフィールを開き直してもらうきっかけになります。

振り返りには、インサイトの期間の指定を使います。インサイトは「過去7日間」「過去30日間」「前月」「過去90日間」から期間を選べ、過去90日以内なら日付を指定することもできます。たとえば「開始の前日から終了後30日まで」を1つの期間にして、前回の企画や、企画のない月の同じ長さの期間と比べます。見る数字は、閲覧数、閲覧者、インタラクション、フォロワー数の増減です。

企画で集まった人に、長く見続けてもらう関係づくりの進め方は、次の記事で解説しています。

プレゼント企画で失敗しないためには

失敗しないためには、企画を出す前に、準備・賞品・条件・告知・終了後の5つを決め切ることです。始める前の確認は、次のとおりです。

  • プロフィール文と最初に見える投稿で、何のアカウントかが伝わる
  • 賞品は自社の商品・サービスで、現金やギフト券ではない
  • 応募の行動は最小限で、規約に応募資格・期間・当選の連絡方法(公式アカウントからのDMのみ。公式をまねたなりすましアカウントの当選DMを防ぐため)を書いた
  • Instagramの外の接点とコラボ投稿で、告知の日付を決めた
  • 終了後の投稿と、振り返りの期間を決めた

株式会社ハッシュタグがこれまで支援してきた企業のアカウントでも、準備に時間をかけるのは、企画の投稿よりも、その前後の投稿です。なりすましアカウントへの対策の書き方と、企画の全体の手順は、前の章で紹介したプレゼント企画のやり方の記事にまとめています。

よくある質問

プレゼント企画のあとにフォロワーが減るのは失敗ですか?

ある程度減るのは前提で、それだけでは失敗ではありません。景品目当てのフォロワーは終了後に外れやすいためです。増えた数と減った数の両方を見て、残った人が投稿に反応しているかで判断します。

賞品にギフト券を使ってもいいですか?

現金やギフト券は避けます。Metaのコミュニティ規定(スパム)が、エンゲージメントと引き換えに金銭的価値のあるものを申し出ることを禁止の例に挙げているためです。商品に関心のない人も集めやすくなります。賞品は自社の商品・サービスにします。

フォロワーが少なくてもプレゼント企画はできますか?

できますが、Instagramの中だけでは届きにくいです。メールやLINE公式アカウント、店頭などの既存の接点で告知し、取引先などとコラボ投稿で合同企画にすると、届く範囲を広げられます。

応募条件に「商品の写真を投稿」を入れてもいいですか?

入れられますが、景品の金額に上限がかかる場合があります。消費者庁の景品Q&Aでは、自社の商品の画像や使用感を投稿すると当選確率が上がる設計は、一般懸賞の規制の対象です。フォローや「いいね」だけの応募なら、通常は対象になりません。

当選者への連絡で気をつけることは何ですか?

連絡の方法を、告知と規約に先に書いておくことです。例として「当選連絡は公式アカウントからのDMのみ」「URLの入力や手数料、カード情報を求めることはありません」と書き、返信の締切日時も示します。公式アカウントをまねたなりすましアカウントが、当選を装ったDMを送る被害を防ぐためです。

まとめ

企業がInstagramでプレゼント企画をするときによくある失敗は、次の5つでした。

  • 魅力的な投稿がないまま企画を始めてしまう
  • プレゼントがターゲットと合っていない
  • 応募条件が複雑すぎる
  • 拡散力がない状態でスタートしている
  • 実施後の導線やファン化の仕組みがない

5つとも、企画の投稿を出す前に決めておけば防げます。まずは上の確認の一覧を、次の企画の準備に使ってください。企画が終わったら、開始の前日から終了後30日までの数字を前回と比べ、次の賞品と告知の方法を決めます。

自社に合う賞品や、企画のあとの投稿の組み立てで迷ったときは、株式会社ハッシュタグでもご相談を受け付けています。

参考にした情報(2026年10月18日に確認。公式=Instagram・Meta・官公庁の情報、解説記事=SNS運用の会社などの記事、企業の実例=公式アカウントの表示)

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