アパレル業界のInstagram成功事例として参考になるのは、ユニクロ・GU・GRL・MOUSSY・Gap Japanの5つの公式アカウントです。共通しているのは、「誰が着ているか」が分かる着こなしの見せ方、ひと目でブランドと分かる写真の統一感、商品ページへの導線、そしてハイライトでの情報の整理です。どれも、自社のアカウントにそのまま取り入れられる運用です。
この記事は2026年10月時点の情報です。
洋服や小物を選ぶとき、Instagramで着こなしや使い心地を確かめる人は少なくありません。写真や動画でブランドの世界観を伝えられるInstagramは、アパレルと相性のよいSNSです。この記事では、Instagramでファンを増やし、売上にもつなげたいアパレル企業の担当者向けに、参考になる5つのアカウントと、そこから分かる運用のポイントを紹介します。
この記事はこんな人にオススメ
- アパレル業界でInstagramを活用したい企業の担当者
- 他社のInstagram成功事例を、自社の運用の参考にしたい方
この記事で分かること
- Instagramがアパレル業界と相性がよい理由
- 参考になるアパレルの公式アカウント5つと、それぞれの見どころ
- 商品タグ・ハッシュタグ・ハイライトの今の仕組みと使い方
- スタッフやインフルエンサーに着てもらうときの注意点
Instagramがアパレル業界と相性が良い理由
Instagramが、写真や動画で見せるアパレルと相性がよい理由は、主に3つです。
- 商品の魅力を目で伝えられる:色・素材感・シルエットを、着た状態の写真やリールで見せられます。
- 商品ページへの導線を作りやすい:投稿に商品タグを付ければ、タップした人を自社のECサイトの商品ページへ案内できます。
- まだ知らない人に見つけてもらえる:リールや発見タブで、フォロワー以外の人にも投稿が届きます。検索では、入力された言葉がユーザーネーム・自己紹介・キャプション・ハッシュタグなどと照合されるため、「着回し」「低身長 コーデ」のような言葉で探している人に見つけてもらうこともできます。
以前は「ハッシュタグをたくさん付ければ発見タブに載る」と言われていましたが、今はハッシュタグは1投稿5個までで、ハッシュタグでリーチは増えないとInstagramの責任者も説明しています。発見タブに載る条件は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
アパレル業界のInstagram成功事例 5選
Instagramを上手に使っているアパレルの公式アカウントを、5つ紹介します。フォロワー数はいずれも2026年10月18日に各プロフィールで確認した数字です。GU・GRL・MOUSSY・Gap Japanは、2026年10月16〜17日にも投稿していることを確認しました。
| アカウント | フォロワー(2026年10月時点) | 参考にしたい点 |
|---|---|---|
| ユニクロ(@uniqlo_jp) | 約210万人 | 着る人の情報を添えた着こなし、動きで見せるリール |
| GU(@gu_for_all_) | 約170万人 | 目的別に分けたハイライト、フォロワーからのお悩み募集 |
| GRL(@grl_official) | 約130万人 | インフルエンサーの着用写真、商品ページへの導線 |
| MOUSSY(@moussyofficial) | 約69.3万人 | ひと目でブランドと分かる写真の統一感 |
| Gap Japan(@gap_jp) | 約21.5万人 | 商品タグから商品ページへの案内 |
UNIQLO(ユニクロ)
ユニクロの日本の公式アカウント(@uniqlo_jp)は、2026年10月時点でフォロワー約210万人です。シンプルで日常に取り入れやすいコーディネートを軸に、幅広い年齢の人に向けて投稿しています。
引用元:https://www.instagram.com/uniqlo_jp/
2025年5月に確認した投稿では、スタッフやインフルエンサーの着こなしに、着ている人の身長やサイズを添えていました。見た人が「自分の背丈だとこうなる」と置き換えやすく、サイズ選びの迷いを減らせる見せ方です。リールでは、歩く・座るなどの動きの中で、服のシルエットや素材の揺れを見せていました。

ストーリーズでは、期間限定のキャンペーンや注目の商品を、その時々に合わせて紹介していました(画像は2025年5月に撮影した画面)。24時間で消えるストーリーズを「今週のお知らせ」の場所として使い分けているのが参考になります。
GU(ジーユー)
GUの公式アカウント(@gu_for_all_)は、2026年10月時点でフォロワー約170万人で、認証済みのアカウントです。トレンドを取り入れた手頃な価格の商品を、着回しやカラーの組み合わせで紹介しています。
引用元:https://www.instagram.com/gu_for_all_/
特に参考になるのが、ハイライトの分け方です。2026年10月時点のハイライトには「新作紹介」「1週間コーデ」「カラーコーデ」「お役立ち情報」「お悩み募集」「人気コーデ」が並び、初めてプロフィールを開いた人でも、見たい情報にすぐたどり着けます。「お悩み募集」のように、フォロワーから質問やお悩みを集めて答える場所を用意しているのも特徴です。集まった声は、次の投稿のテーマにもなります。
GRL(グレイル)
GRLの公式アカウント(@grl_official)は、2026年10月時点でフォロワー約130万人で、若い世代に向けたトレンド感のある商品を手頃な価格で紹介しています。
引用元:https://www.instagram.com/grl_official/
2025年2月に確認した投稿では、自社のモデル撮影の写真に加えて、インフルエンサーがGRLの服を着た写真も紹介していました。ターゲットの世代がよく知る人の着こなしは、「この人が着ているなら」という安心感や憧れにつながります。自社ですべての写真を撮らなくても、投稿の数と幅を保てる方法でもあります。

同じ時期には、紹介した商品に商品タグを付け、タップするだけで商品ページに移れる導線を作っていました(画像は2025年2月に撮影した画面)。今も同じ使い方をしているかは、投稿ごとにアプリで確かめてください。
MOUSSY(マウジー)
MOUSSYの公式アカウント(@moussyofficial)は、2026年10月時点でフォロワー約69.3万人で、認証済みのアカウントです。リールの投稿も続いています。
引用元:https://www.instagram.com/moussyofficial/
見どころは、ブランドの世界観をすべての投稿でそろえていることです。2025年5月に確認した投稿では、ルックブックのようなモデル写真が中心で、色味・光の当て方・撮影場所までが統一されていました。プロフィールに並ぶ投稿を見ただけで「MOUSSYの投稿」と分かるため、初めて訪れた人にもブランドの空気感が伝わります。同じ時期には、投稿やリールに付けた商品タグから商品ページへ移れるようにしていました。
ブランドの考え方や雰囲気を強く打ち出したい企業にとって、参考になるアカウントです。
Gap Japan(ギャップ)
Gapの日本の公式アカウント(@gap_jp)は、2026年10月時点でフォロワー約21.5万人で、認証済みのアカウントです。

引用元:https://www.instagram.com/gap_jp/(2025年5月に撮影した画面)
2025年5月に確認した投稿では、写真の中の商品に商品タグを付け、商品名が表示されるようにしたうえで、画面の下の「ショップを見る」から商品の情報へ進めるようにしていました。「この服はどこで買えるの?」とコメントやDMで聞かなくても、見たその場で確かめられる作りです。フォロワーが数十万人規模でも、こうした導線を一つずつ整えることで、投稿を見た人を買い物につなげやすくなります。
事例から見る、Instagram活用のポイント
5つのアカウントから分かる運用のポイントを、自社で取り入れる手順とあわせて紹介します。
インフルエンサーや自社のショップ店員を起用する

店舗で働くスタッフやインフルエンサーが着た写真は、「誰が着ているか」が伝わり、親しみと信頼が生まれます。取り入れるときは、写真に次の情報を添えます。
- 着ている人の身長と、着ているサイズ(例:「身長158cm・Mサイズ着用」)
- 普段のサイズとの違い(例:「普段はS。ゆったり着たいのでMを選びました」)
- 着る場面(例:「通勤の日も、休日の公園でも」)
注意したいのは広告の表示です。企業が依頼した投稿は企業の広告として扱われ、「PR」などの表示が必要です(ステマ規制、消費者庁)。インフルエンサーの投稿を自社のアカウントで紹介するときは、投稿者に許可をもらってから使います。表示の入れ方と注意点は、炎上対策の記事で詳しく紹介しています。
ショッピング機能を活用する
Instagramのショッピング機能は、投稿やリールの写真に商品タグを付けて、タップした人を商品の詳しい情報と商品ページへ案内できる機能です。以前はホーム画面に「ショップ」のタブがありましたが、2023年に外れたと報じられています。今は、商品タグから自社のECサイトの商品ページへ移って購入してもらう使い方が中心です。
使い始めるまでの流れは、次のとおりです。
- Metaのコマースカタログ(商品の一覧)を作り、販売する商品を登録する
- 投稿やリールを作るときに、写っている商品にタグを付ける(タグを付けられるのはカタログに入っている商品だけ)
- タグを付けた投稿の反応と、商品ページへの移動の数をインサイトで確かめる
2026年6月には、日本を含む22の国と地域で、クリエイターが投稿にアフィリエイトリンクを付けたり、ブランドの商品にタグを付けたりできるようになりました。企業は自社の商品カタログを公開して、クリエイターに使ってもらえます(Meta公式)。自社の投稿だけでなく、クリエイターの投稿からも商品ページに人を呼べる仕組みです。ショッピング機能の設定の詳細は、こちらの記事でも紹介しています。
写真のトーンと統一感でブランドの世界観を伝える

プロフィールに並ぶ投稿に統一感があるかどうかは、アパレルブランドの印象を大きく左右します。MOUSSYのように「ひと目でブランドと分かる」状態を作るには、撮影と仕上げのルールを3つほど決めて、全員で守ります。
- 例:背景は白い壁かコンクリートの2種類だけにする
- 例:自然光で撮り、明るさと色味の調整は毎回同じ設定にする
- 例:文字を入れる場合は、使う書体と色を1つずつに決める
世界観がそろうと、フォロワーがファンになるだけでなく、初めてプロフィールを開いた人が「雰囲気が好き」と感じてフォローするきっかけにもなります。
ターゲット層の検索行動を意識したハッシュタグ選定
2025年12月から、投稿とリールに付けられるハッシュタグは段階的に5個までになりました。Instagramの責任者のアダム・モセリ(Adam Mosseri)氏は、ハッシュタグでリーチは増えず、何についての投稿かを伝える役割だと説明しています。たくさん付けて広げるのではなく、言葉を選んで、置く場所を分けます。
- ハッシュタグは5個までに絞る:ブランド名、アイテム名、着る場面など、投稿の内容をそのまま表すものにします(例:「#ワイドパンツ」「#通勤コーデ」)。
- 検索されたい言葉はキャプションの文中にも入れる:例:「身長155cmでも裾を引きずらないワイドパンツの着こなしを3つ紹介します」。
- 名前の欄と自己紹介にも入れる:例:「◯◯公式|大人のきれいめカジュアル」のように、ブランド名と得意な系統を並べます。
株式会社ハッシュタグでは累計500件以上のアカウント運用を支援してきましたが、アパレルのアカウントで見直しをおすすめすることが多いのは、ハッシュタグの数よりもキャプションの1行目です。「新作入荷」だけで始まる投稿より、「誰の、どんな悩みに答える着こなしか」を1行目に書いた投稿のほうが、検索でも、フィードで流れてきたときにも、読む理由が伝わります。
ハイライトにキャンペーンや商品情報を整理して掲載
ストーリーズは24時間で消えるため、残しておきたい情報はハイライトにまとめます。ハイライトは2025年に、プロフィールの中の専用のタブに表示されるよう変わってきています。表示の場所はアプリで確かめてください。
分け方は、GUのハイライト(新作紹介/1週間コーデ/カラーコーデ/お役立ち情報/お悩み募集/人気コーデ)が参考になります。自社で作るなら、次の分け方から始めると、初めて訪れた人にも分かりやすくなります。
- 例:「新作」「着回し」「サイズの選び方」「よくある質問」「セール・キャンペーン」「お店の情報」
終わったキャンペーンのストーリーズは、ハイライトから外しておきます。古い情報が残っていると、問い合わせのもとになります。
よくある質問
- アパレルのInstagramでは、何を投稿すればいいですか?
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着こなし(コーディネート)を中心に投稿します。着ている人の身長とサイズ、着る場面を添えると、見た人が自分に置き換えやすくなります。新作のお知らせはストーリーズ、残しておきたい情報はハイライトに分けると、投稿の統一感も保てます。
- Instagramのショッピング機能は、今も使えますか?
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使えます。ホーム画面の「ショップ」タブは2023年に外れたと報じられていますが、投稿やリールに商品タグを付けて、自社のECサイトの商品ページへ案内する使い方は今もできます。タグを付けるには、Metaのコマースカタログに商品を登録しておく必要があります。
- ハッシュタグは何個付ければいいですか?
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1投稿5個までです。2025年12月から、投稿とリールのハッシュタグは段階的に5個までになりました。ハッシュタグでリーチは増えないため、投稿の内容を表す言葉に絞り、検索されたい言葉はキャプションの文中や自己紹介にも入れます。
- インフルエンサーに自社の服を着てもらうとき、注意することは?
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依頼した投稿には「広告」「PR」などの分かりやすい表示を入れてもらいます。2023年10月からのステマ規制では、企業が依頼・指示した投稿は企業の広告として扱われ、表示がないと企業側が規制の対象になります。Instagramのタイアップ投稿ラベルを使ってもらうと確実です。
まとめ
この記事では、アパレル業界のInstagram成功事例として、ユニクロ・GU・GRL・MOUSSY・Gap Japanの5つの公式アカウントを紹介しました。
共通するポイントは、着る人の身長やサイズを添えた着こなしの見せ方、撮影ルールでそろえた世界観、商品タグからECサイトへの導線、5個までに絞ったハッシュタグとキャプションの言葉、そして目的別に分けたハイライトです。競合の多いアパレル業界では、「誰が、どんな思いで届けているか」まで伝えることで、ブランドのファンが増え、売上にもつながります。自社のアカウントでどこから取り入れるかに迷ったときは、株式会社ハッシュタグでもご相談を受け付けています。
参考にした情報(2026年10月18日に確認。公式=Instagram・Meta や公的機関の発表、報道・解説記事=第三者の情報)
- 各社の公式Instagramアカウント(ユニクロ・GU・GRL・MOUSSY・Gap Japan。フォロワー数・ハイライトの名前・投稿の状況)(公式アカウント)
- Instagram公式「Instagram検索の詳しい仕組み」(2021年8月)(公式)
- Meta公式ニュース(2026年6月、アフィリエイトリンク・商品タグと商品カタログの公開)(公式)
- Instagram公式クリエイター向けブログ(2026年3月、リールの商品タグとコマースカタログ)(公式)
- 消費者庁「ステルスマーケティングに関する景品表示法の規制」(公的機関)
- Social Media Today(2025年12月、投稿とリールのハッシュタグを5個までに)(報道)
- Social Media Today(2025年、ハイライトをプロフィールの専用タブへ)(報道)
- ギズモード・ジャパン(2023年1月、ホーム画面の「ショップ」タブの廃止)(報道)
- TaTap(2026年9月更新、ハッシュタグ5個の制限と付け方)(解説記事)








