Instagramマーケティングとは、Instagramで企業の商品やサービスを知ってもらい、ファンを増やし、問い合わせや購入につなげる取り組みのことです。成果を出している企業アカウントは、投稿を作る前に「目的」「届ける相手」「役に立つ中身」「ストーリーズでの接点」「次の行動への案内」の5つを決めています。
この記事は2026年10月時点の情報です。
悩む子投稿は続けているのに、問い合わせにも売上にもつながっている気がしません…。
ハビット投稿の前に決めておくことが5つあるよ。ひとつずつ確認していこう!
この記事はこんな人にオススメ
- 企業アカウントを運用しているが、成果につながっていないと感じている方
- 伸びている企業アカウントとの違いを知りたいマーケティング担当者
- これからInstagramを集客に使いたい中小企業の広報・PR担当者
この記事で分かること
- Instagramマーケティングの意味と、よく使われる5つの手法
- 運用がうまくいっている企業に共通する3つの考え方
- 企業アカウントが決めておく5つの運用ポイント
- 目的ごとに、どの数字を見ればよいか
- ストーリーズと最後の1枚(CTA)に入れる文言の例
Instagramマーケティングとは?
Instagramマーケティングとは、Instagramを使って、企業の商品やサービスの認知を広げ、ファンをつくり、集客や販売につなげる取り組みです。「映える写真を載せる」「フォロワーを集める」こと自体が目的ではなく、企業としての目的を決めて運用することが前提になります。
Instagramを使っている人は多く、ICT総研の調査(2026年7月発表、全国のインターネット利用者2,068人)では、Instagramの利用率は42.0%でした。インターネットを使う人の4割以上が開いている場所で、企業が見込み客に情報を届ける場所の1つになっています。
Instagramマーケティングでよく使われる手法は、次の5つです。
- フィード投稿:商品の使い方やノウハウを積み上げ、ブランドを伝える
- リール:まだフォローしていない人に見つけてもらう
- ストーリーズ:フォロワーと毎日の接点をつくる
- プロフィールとリンク:購入・予約・資料請求などの行き先に案内する
- ユーザーの投稿(UGC)の紹介:実際に使った人の声で信頼を伝える
これらを組み合わせて、「見つけてもらう」→「興味を持ってもらう」→「行動してもらう」という流れをつくるのが、Instagramマーケティングの基本です。
ECサイトを持つ企業なら、投稿に商品タグを付けて、自社の商品ページに案内することもできます。Metaは2026年6月に、日本を含む22の国と地域で、クリエイターがビジネスのカタログから商品をタグ付けできるようにすると発表しました。商品タグの条件と使い方は、次の記事で解説しています。
ふだんの投稿に加えて、広告を組み合わせる方法もあります。株式会社キーワードマーケティングの解説によると、Instagramの広告はフィード・ストーリーズ・リール・発見タブ・検索結果に出せ、最初は画像1枚の広告から試す進め方が紹介されています。投稿で反応が良かった内容を広告に回すと、まだ自社を知らない人にも届けられます。広告の始め方は、次の記事で解説しています。
Instagram運用がうまくいっている企業の共通点とは?

成果を出している企業アカウントには、共通する考え方があります。特別な撮影機材や大きな社内チームがあるわけではありません。差が出るのは、次の3つを投稿の前に決めているかどうかです。
目的が明確
フォロワーを増やしたいのか、資料請求を増やしたいのか、来店につなげたいのか。目的があいまいなままだと、投稿の中身がぶれて、見る人にも「何のアカウントか」が伝わりません。たとえば住宅会社なら「施工事例集の資料請求につなげる」のように、行動まで含めて1つに決めます。
「誰に届けたいか」がはっきりしている
「新築を検討中の30代の夫婦」「美容サービスに関心がある20代後半の会社員」のように、届けたい相手が決まっていると、言葉のトーンや写真の雰囲気がそろいます。誰に向けた投稿かが分かるので、見る人も自分ごととして読めます。
「次の行動」につながるよう設計されている
投稿を見てもらって終わりにせず、プロフィール、予約フォーム、資料請求のページなど、次に進む場所を投稿の中で示しています。1本ずつ「この投稿を見た人に何をしてほしいか」が決まっていると、フォロワー数とは別に、投稿ごとの成果を確かめられます。
上手な企業アカウントの共通点を、実際のアカウントの例とあわせて詳しく見たい方は、次の記事をご覧ください。
企業アカウントが意識すべき5つの運用ポイント

ここからは、上の共通点を、企業アカウントが実際に決めておく5つのポイントに分けて説明します。どれも、投稿を作り始める前に決められることです。
① Instagram運用の目的を明確にする
運用を始めると、フォロワーを増やすことが目的になりがちです。しかし、フォロワーが多くても、問い合わせや売上につながっていない企業アカウントは少なくありません。決めるのは、フォロワーの「その先」に何をしてほしいかです。
目的が決まると、投稿で頼む行動と、毎月見る数字も決まります。目的が「問い合わせ」なら見る数字はリンクのタップ数とその先の件数、「役に立つと思ってもらう」なら保存の数、のように目的ごとに1つ決めます。目的ごとの行動と数字の対応は、次の記事で表にまとめています。
累計500件以上のアカウント運用に携わってきた株式会社ハッシュタグでも、運用を始める前に、目的を1つと、その目的で毎月見る数字を1つ決めることをおすすめしています。たとえば目的が「施工事例集の資料請求」なら、投稿の最後の1枚は事例集の案内にし、毎月見る数字は「プロフィールのリンクのタップ数」と「資料請求の件数」にします。いいね!の数が多い月でも、この2つが動いていなければ、投稿の中身か案内のしかたを見直します。目的とKPIの決め方は、次の記事で手順を追って解説しています。
② ターゲット(ペルソナ)を設定する

「誰に向けた発信か」が決まっていないと、投稿の言葉が誰にも刺さらず、反応も集まりません。届けたい相手は、次の3つの順で決めます。
- 基本の情報(年齢、性別、仕事、暮らし方)を決める
- その人が抱えている悩みと、Instagramで探している情報を書き出す
- 1人の人物像(ペルソナ)にまとめ、投稿の中身と言葉づかいを合わせる
ペルソナの例:「佐藤さん(30歳)、都内で働く会社員。趣味はカフェ巡りとコスメ。Instagramでは最新の美容情報を探している。悩みは、朝のメイクに時間をかけられないことと、手頃な価格で良い商品を知りたいこと。」
この人物像があれば、投稿のテーマは「5分でできる朝のメイク」「3,000円以内で買えるコスメの比べ方」のように具体的に決まります。アカウントの軸やコンセプトの決め方は、次の記事で解説しています。
③ 有益な情報を発信する

Instagramの公式の説明(2023年5月)では、発見タブに何を並べるかは、見る人がその投稿に「いいね!」や保存、シェアをする可能性を予測して決めています。最後まで見たい、保存したい、人に送りたいと思われる投稿ほど、届く範囲が広がりやすいということです。Instagramの責任者のアダム・モセリ氏が2025年1月に挙げたと報じられている3つの数字(視聴時間・いいね!・送信)を含め、届く範囲が決まる仕組みは次の記事で解説しています。
インスタグラムのアルゴリズムを初心者向けに解説【2026年版】インスタのアルゴリズムは、見る人ごとにどの投稿をどの順で見せるかを決める仕組みです。フィード・ストーリーズ・発見・リール…企業アカウントでは、宣伝だけでなく、次のような情報型の投稿を混ぜます。
- 商品の使い方や、うまく使うためのコツ
- 選び方や、ほかの商品との比べ方
- よくある質問への答えや、チェックリスト
たとえば住宅会社なら「収納で後悔しやすい場所と、その対策」、飲食店なら「テイクアウトをおいしく温め直す方法」のような投稿です。読んだ人が「保存しておこう」と思える中身は、そのまま企業の専門性や信頼にもつながります。たとえば「収納で後悔しやすい場所」をカルーセルにするなら、1枚目に「新築で後悔しやすい収納3選」とテーマを書き、2〜4枚目で場所ごとの失敗と対策、5枚目で自社の施工例への案内、という流れにします。1枚目で何が分かる投稿かを示すと、最後まで見てもらいやすくなります。投稿のネタの集め方は、次の記事にまとめています。
④ ストーリーズを活用する
ストーリーズは、フォロワーとの毎日の接点をつくる場所です。フィードより気軽な調子で投稿でき、スタンプを使えばフォロワーが答えたり、リンクに進んだりできます。企業がよく使うのは次の3つです。
- アンケート・質問のスタンプ:例「次の新作、どっちの色が好きですか?(ベージュ/カーキ)」。集まった答えは、次のストーリーズで紹介します。例「ご回答ありがとうございました。多かったのはベージュでした。来週から店頭に並びます」
- 制作の様子や社員の姿:商品ができるまでや、店頭の準備の様子など、「人」が見える投稿
- リンクのスタンプ:2021年10月から、すべてのアカウントがストーリーズにリンクを付けられるようになりました
S.Line社は、リンクを付けるときは、いきなりリンクの1枚を出すより、「悩みの問いかけ」→「解決のヒント」→「リンク」の3枚に分ける形をすすめています。押す理由が先に伝わるためです。リンクの文字は「詳しくはこちら」ではなく、「施工事例を見る」「予約の空きを見る」のように、押した先で何ができるかを書きます。スタンプの種類と、問いかけの例文は次の記事で解説しています。
⑤ CTA画像を差し込んで、行動を自然に促す

どれだけ中身が良い投稿でも、何もしなければ「見て終わり」になります。そこで、投稿の最後の1枚に、見た人に次の行動をお願いする画像(CTA画像)を入れます。CTAは「コール・トゥ・アクション」の略です。
最後の1枚で守ることは3つです。
- お願いする行動は1つにする(保存か、フォローか、リンクか)
- 保存をお願いするなら、見返す場面をひと言添える。例:「次のリフォームの打ち合わせ前に見返せるよう、保存しておいてください」
- 資料請求や予約は、プロフィールのリンクに案内する。キャプションに書いたURLはタップできるリンクにならないため
内容と関係のない「いいね!」やシェアを求める投稿は、エンゲージメントベイトとして表示が抑えられることがあります。投稿の中身に合った行動を1つだけお願いします。

引用元:https://www.instagram.com/renovefudosan/
上は、リノベ不動産の公式アカウントの最後の1枚です(2025年5月の表示)。「もっと見たい人はプロフィールから事例集をGET」と、行き先(プロフィール)と、そこで手に入るもの(事例集)を1文で示しています。画像の下段では複数の行動を頼んでいますが、最初は上段の1つ(事例集の案内)に絞るのがおすすめです。2026年10月時点でも、自己紹介に「【無料】リノベ事例集3冊セットはコチラ」と入れて、事例集のリンクに案内しています。
最後の1枚のデザインと文言の作り方は、次の記事で詳しく解説しています。
よくある質問
- Instagramマーケティングとは何ですか?
-
Instagramを使って、企業の商品やサービスを知ってもらい、ファンを増やし、問い合わせや購入につなげる取り組みです。フィード投稿・リール・ストーリーズ・プロフィールのリンク・ユーザーの投稿の紹介を組み合わせ、「見つけてもらう→興味を持ってもらう→行動してもらう」流れをつくります。
- 企業アカウントは、何から始めればよいですか?
-
目的を1つ決めることから始めます。そのうえで、目的で見る数字、届けたい相手(ペルソナ)、投稿の中身の順に決めます。投稿を作るのは、この3つが決まってからです。
- フォロワーが少なくても、問い合わせにつなげられますか?
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フォロワー数だけでは決まりません。問い合わせが目的なら、見る数字はフォロワー数ではなく、リンクのタップの数とその先の件数です。投稿ごとに「次に何をしてほしいか」を決め、プロフィールのリンクまでの道筋を示します。
- Instagramで商品を販売できますか?
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投稿の商品タグから、自社のECサイトの商品ページに案内できます。商品タグを使うには自社のECサイトがあることが前提です。条件と設定の流れは、この記事で紹介したショッピング機能の記事で解説しています。
まとめ
Instagramマーケティングは、投稿を作る前に決めることで成果が変わります。企業アカウントが意識すべき5つの運用ポイントは次のとおりでした。
- Instagram運用の目的を明確にする
- ターゲット(ペルソナ)を設定する
- 有益な情報を発信する
- ストーリーズを活用する
- CTA画像を差し込んで、行動を自然に促す
まずは、自社のアカウントの目的を1つ書き出し、その目的で毎月見る数字を1つ決めてください。運用の手順を最初から順に確かめたいときは、次の運用ガイドが役に立ちます。
自社のアカウントで何から決めればよいか迷ったときは、株式会社ハッシュタグでもご相談を受け付けています。
参考にした情報(2026年10月18日に確認。公式=Instagram・Metaの運営元の情報、報道=ニュースサイトの記事、解説記事=SNS運用や広告運用の会社の記事、企業の実例=公式アカウントの表示)
- Instagram公式ブログ「ランキングの仕組み」(2023年5月、発見タブの並び順)(公式)
- Instagram公式(2021年10月、ストーリーズのリンクスタンプをすべての人に)(公式)
- Meta 日本の公式ニュースルーム(2026年6月、商品タグの対象の拡大)(公式)
- ITmedia Mobile(2026年7月28日、ICT総研のSNS利用動向の調査)(報道)
- Social Samosa(2025年1月、モセリ氏が挙げた3つの数字)(報道)
- Web担当者Forum(2025年7月16日、エンゲージメントベイトについての公式の説明)(報道)
- 株式会社キーワードマーケティング(2025年9月更新、広告の掲載位置・まずは画像1枚の広告から)(解説記事)
- 株式会社キーワードマーケティング(2025年3月更新、ショッピング機能の条件)(解説記事)
- S.Line(2026年10月更新、企業のストーリーズの使い方)(解説記事)
- リノベ不動産 公式Instagram(自己紹介の案内)(企業の実例)












